『サイタマノラッパー3』は年内に撮影か!? 入江悠監督インタビュー

入江悠(いりえ・ゆう)……1979年生まれ。03年、日本大学芸術部映画学科卒業。06年には初の長編映画「JAPONICA VIRUS」が全国公開される。「SR サイタマノラッパー」(09)でゆうばり国際ファンタスティック映画祭2009オフシアター・コンペティション部門グランプリに輝き、その後、口コミでロングランヒットを記録。テレビではWOWOWでドラマ『同期』(11)、フジテレビで『ブルータスの心臓』(11)を演出。ほかの映画監督作に『劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ』(11)がある。
入江悠(いりえ・ゆう)……1979年生まれ。03年、日本大学芸術部映画学科卒業。06年には初の長編映画「JAPONICA VIRUS」が全国公開される。「SR サイタマノラッパー」(09)でゆうばり国際ファンタスティック映画祭2009オフシアター・コンペティション部門グランプリに輝き、その後、口コミでロングランヒットを記録。テレビではWOWOWでドラマ『同期』(11)、フジテレビで『ブルータスの心臓』(11)を演出。ほかの映画監督作に『劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ』(11)がある。
入江悠(いりえ・ゆう)……1979年生まれ。03年、日本大学芸術部映画学科卒業。06年には初の長編映画「JAPONICA VIRUS」が全国公開される。「SR サイタマノラッパー」(09)でゆうばり国際ファンタスティック映画祭2009オフシアター・コンペティション部門グランプリに輝き、その後、口コミでロングランヒットを記録。テレビではWOWOWでドラマ『同期』(11)、フジテレビで『ブルータスの心臓』(11)を演出。ほかの映画監督作に『劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ』(11)がある。
入江悠監督
DVD『SR サイタマノラッパー2〜女子ラッパー☆傷だらけのライム〜』は3990円(税込)で発売中
(C) 2010 「SR2」CREW

サイタマの片田舎で、いつの日か世界的なラッパーになるのを夢見る青年たちの姿を、面白おかしく綴った青春映画『SR サイタマノラッパー』。その続編が『SR サイタマノラッパー2〜女子ラッパー☆傷だらけのライム〜』だ。

舞台は群馬。主人公は野郎どもに代わって、高校時代に女だけのラップチーム「B-hack(ビハク)」を組んでいた女の子たち。20代後半になって期待通りの人生を歩んでいないことに気づいた彼女たちが、もう1度ラップに目覚めていく姿が綴られていく。

今回、ムビコレでは本シリーズの脚本・監督を手がける入江悠監督を直撃。なぜ『SR2』は女の子の物語になったのかに始まり、気になる『SR3』の行方までを語ってもらった。

[動画]『SR サイタマノラッパー2〜女子ラッパー☆傷だらけのライム〜』予告編

──1作目の『SR』には多くの熱狂的なファンがいます。その続編を作るに当たってプレッシャーはありました?
入江:メチャクチャありました。人生最大だったんじゃないかと(笑)。ファンの方の期待はすごく感じていたし、続編製作に反対する声もありました。みんな前作に対する勝手なイメージがあると思う。そこを、どう心地よく裏切り、かつ踏襲していくかがポイントでした。

──心地よく裏切ると言いましたが、ファンの方の期待通りにしたくないっていう気持ちもあった?
入江:ありましたね。そのままやってもしようがないと思っていたので、後日談にせず、5人の女の子の話に変えたんです。前作は男たちを描いたので、今回は女の子にしようと。それに、女の子のラッパーを扱った映画って今までになかったので、これは世界初なんじゃないかと思いながらやっていました。

──IKKUとTOMは今回も出演しています。彼らを再登場させた理由は?
入江:『男はつらいよ』とか『釣りバカ日誌』のように、シリーズものにしたいと思っていて。だったら、彼らが旅していく話にしたらいい、と。

──女の子5人を選んだ基準は?
入江:芝居は見なかったですね。「最近の悩み」とか、そういったお題を与えて、見よう見まねでいいからラップにして歌ってもらった。そこでリズム感とか言葉の選び方を見て、面白そうな人を選んだんです。あとは5人のバランス。面白い人はほかにもいたけど、デコボコ感みたいなのを出したかったので、5人が並んだときにキャラクターがかぶっちゃうとまずいとか。あと、すごい美人もいたんですけど、今回は違うかなって思ったり。

──『SR2』のラストで『SR3』は栃木と告知しています。本当に作る予定ですか?
入江:作ります! 『SR2』が劇場公開されて以来、ずっと調べたり取材したりはしていて。脚本も、書いては消し書いては消しですが取りかかってる。ただ、そのまま続けるのもどうかと思ったので『劇場版 神聖かまってちゃん/ロックンロールは鳴り止まないっ』や、フジテレビのドラマ『ブルータスの心臓』を監督するなど、武者修行じゃないけど経験を積もうと。そうするとやっぱり、いろいろな体験ができる。特にフジテレビのドラマでは、地上波が初体験だったのでCMが入ることに衝撃を受けました(笑)。すっかり忘れていましたから。

──仕事に幅ができるなか、『サイタマノラッパー』シリーズはご自身にとってどういう位置づけでしょう?
入江:原点ですね。その都度、帰ってくる場所みたいな。プロデューサーからの依頼で引き受けた仕事の後に、原点を見つめるために帰りたい場所という感じです。

──告知しているように、『SR3』の舞台が栃木というのは決定済み?
入江:北関東3部作と謳っているので、栃木で締めくくろうかなと思っています。

──キャストで考えている人は?
入江:悩んでいますね。評価が固まっている人ではなく、これから面白くなるだろうという人に出てもらいたいですね。誰かいないですか?

──『劇場版 神聖かまってちゃん〜』の初日舞台挨拶でmoroくんが出たいと言っていましたが……
入江:あ−、monoくんとかに出てもらいたいですね。

──最後の質問です。『SR3』の撮影はいつ頃になりそうでしょうか?
入江:できれば、今年中に撮影を終えたいとは思っています。

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