英名優マイケル・ケイン引退説の原因は冗談発言?
先日、俳優業からの引退を報じられたイギリスの名優マイケル・ケインが報道を自ら否定した。
アカデミー賞助演男優賞を2度受賞し、最近はクリストファー・ノーラン監督作品の常連として、同監督の『TENET テネット』(20)に出演、『キング・オブ・シーヴズ』(18)では主演を務めるなど現役で活躍中のケインは今年88歳。先週、最新出演作『Best Sellers(原題)』を最後に俳優を引退したと一部で報じられた。
これを受けてケイン本人がTwitterのアカウントで「私はまだ引退していないが、それを知る人は多くない」と否定した。
ただ、ケインはその数日前に出演したBBCラジオで「実はこれが私の最後の役になった。この2年間働いていなかったからね。背骨に問題があって、足に影響が出ている。うまく歩けないんだ」と語っている。さらに「本も2冊書いて出版したが、これが売れた。だから私はもう俳優じゃない。作家だ」と冗談めかして続けたが、この発言が報道の引き金となったようだ。
「俳優は朝6時半に起きてスタジオに行かなければならない。作家はベッドから出ずに執筆を始められる」と語ったケインは、パンデミックの影響で映画界が停滞した状況にふれ、「オファーがこなかった。この2年間、誰も私がやりたいと思う映画を作っていなかった」と話した。
「私は88歳だ。主人公が88歳という脚本はなかなか出てこない」というジョークを真に受けられた形の報道に、ケインは声明を発表、「私は50年以上もの間、映画を作るために午前6時起きの生活を続けてきた。目覚まし時計を捨てるつもりはない!」としている。
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