300年の村歌舞伎の伝統を持つ長野県大鹿村の一騒動をユーモラスに描いた『大鹿村騒動記』。この映画が7月16日より公開となり、丸の内TOEIで行われた初日舞台挨拶に大楠道代、岸部一徳、佐藤浩市、松たか子、石橋蓮司、阪本順治監督が登壇した。
・『大鹿村騒動記』舞台挨拶に、闘病中の原田芳雄が車イスで登場
・『大鹿村騒動記』初日舞台挨拶、その他の写真
腸閉塞と肺炎を併発し闘病中にもかかわらず、先日の試写会に登場した原田芳雄。今回の舞台挨拶も登壇予定だったが、急きょ欠席になった。その経緯について阪本監督は「この映画館には階段が多かった。それだけです」と説明。ただし「ヒットした折には(設備の整った)シネコンで御礼の挨拶をやる気満々です」と続け「誕生日(2月29日)にはライブをして、声が似てるトム・ウェイツのように歌いたいとおっしゃっていた」と原田が温めているプランを明かした。
大楠は、同世代の俳優たちとの共演について尋ねられると「原田宅の宴会でいつも顔を合わせている連中なので、0からではなく10から始まりとてもやりやすかった」とコメント。岸部は特に原田との共演について語り、「予定調和が無く、芳雄さんがその時感じたことをされるので、本当に楽しかった」としみじみと振り返っていた。
一方、石橋は同じ質問に対し「そうですね、浩市なんかも同世代ですし」と話し始めると、会場からは笑いが。続けて「浩市とは同世代ということで話も合いましたし、同世代で良かったです。まあ、同世代の浩市と……」と連発したところで「もういいっすよ(笑)」と19歳年下の佐藤から突っ込みが入り、会場は再び笑いに包まれた。
さらに佐藤は「毎晩早く終わったので、先輩の皆様は酒宴を行うんですが、為にならない話をしていた(笑)」とチクリ。司会が「演技の話とかは?」と尋ねると「演技の話なんかするわけないじゃないですか!」と返し、笑いを誘っていた。
また、松は大先輩たちとの共演について「面白くて、こんなふうに生きていけたらどんな気分なんだろう?と思っていました」と憧れの気持ちを語っていた。
最後のフォトセッションでは登壇者が客席へ移動し、映画のラストに登場する「お手打ちの儀」を観客とともに行い、初日を盛大に祝していた。
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