原田芳雄が71歳で逝去。7月11日には主演作舞台挨拶に車椅子で登壇も
俳優の原田芳雄が7月19日午前、肺炎のため死去した。71歳だった。
原田は1940年生まれ、東京都出身。68年に『復讐の歌が聞える』で映画デビュー。『田園に死す』(74年)『ツィゴイネルワイゼン』(80年)『鬼火』(97年)などで知られる個性派俳優で、90年には『浪人街』『われに撃つ用意あり』でブルーリボン賞主演男優賞を受賞している。
7月に入ってから腸閉塞と肺炎を併発し闘病中であることが報じられ、7月11日に行われた主演作『大鹿村騒動記』の舞台挨拶には車椅子姿で登場。そのやせ細った姿から、病気の深刻さも伺わせていた。
その後、7月16日に行われた同作の初日舞台挨拶へも登壇が予定されていたが、体調不良のために欠席。原田に代わって阪本順治監督が「ヒットした折には、大ヒット御礼の挨拶を(原田自身が)やる気満々です」と話していた。さらに坂本監督は、来年の原田の誕生日である2月29日には自らライブを行い、「声が似てるトム・ウェイツのように歌いたいとおっしゃっていた」とその言葉を伝えていたが、それも叶わぬ夢となった。
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