1914年に韓国に渡り、植民地時代の差別と戦った日本人・浅川巧と、朝鮮人・李青林(い・ちょんりむ)との友情を描く感動作『白磁の人(仮題)』。この映画の製作発表記者会見が7月27日に山梨県立美術館にて行われ、吉沢悠、ペ・スビン、製作総指揮の長坂紘司、原作者の江宮隆之、高橋伴明監督が登壇した。
2005年に製作委員会を設立した長坂は、クランクインを目前に控え、その長かった道のりを振り返り「非常に嬉しく思っております。来年の教科書にも載るなど、生誕120周年の今年、浅川巧を再評価する動きが日韓共に高まっております。ここまで来れたことを非常に感謝しております」と感慨深げに語った。
主演の吉沢は、浅川巧を演じることについて「日本人が誇れるような実在の人物を演じることができて光栄に思うと同時にプレッシャーを感じています。ぺさんともすでに共通の趣味も見つけましたし、一緒に頑張ろうと思います」とコメント。
一方、李役を演じたペは、日本映画が初出演ということで「プレッシャーはありますが、吉沢さんと浅川さんの墓参りに一緒に行った時に、お祈りしている姿を見て、ちょっと感動しました。これから(ロケ地の)韓国で友情を育もうと思っています」と語った。
また、本作でメガホンを取る高橋伴明監督は「男の友情モノが大好きなんですが、本作でも吉沢くんと、ぺさんがこの作品を通して本当の友情を育んでくれれば、本物の作品になると思ってます」と意気込みを語っていた。
『白磁の人(仮題)』は2012年初夏、新宿バルト9ほかにて全国公開される。
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