1991年に亡くなった作家・井上靖の自伝的小説を映画化した『わが母の記』(2012年公開予定)が、第35回モントリオール世界映画祭コンペティション部門に出品されると、配給元の松竹が発表した。
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同作は、年老いた母と暮らすことになった作家とその家族の姿を描いた感動作。井上自身をモデルにした主人公・伊上洪作を役所広司が、母・八重を樹木希林が、三女で女学生の琴子を宮崎あおいが演じている。
監督は『クライマーズ・ハイ』の原田眞人。原田監督は「16年前、カナダとの合作映画『栄光と狂気』の撮影で半年過ごしたモントリオールには格別の愛着があります。思い出深いモントリオールの世界映画祭コンペ出品に興奮しています。そこでの観客との出会いが、僕の監督人生のひとつのピークになることを期待しています」と感慨を語った。
また、役所も「世界的な文豪・井上靖さんの家族の物語を、井上さんと同郷の原田監督が想いを込めて作った『わが母の記』は、きっと映画祭の観客に楽しんでいただけると信じています」とコメントを寄せた。
映画祭代表のセルジュ・ロジークは同作の魅力について「お互いの感情が何層にも秘められた母親と息子の強い愛の物語は、きっと世界の観客の心をも魅了することでしょう」と語っている。
第35回モントリオール世界映画祭は8月18日〜8月28日まで、カナダのモントリオールで開催される。
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