山田杏奈、学校が全ての主人公たちに「必死だなって」
芥川賞作家・綿矢りさが高校生の禁断の三角関係を描いた同名小説の映画化『ひらいて』が10月22日より全国公開。ムビコレでは、主人公の愛を演じた山田杏奈のインタビューを掲載中だ。
・学校が社会の全てみたいになっちゃうから、必死になる/『ひらいて』山田杏奈インタビュー
校内で目立つ存在で友人も多く、男子にも人気の高校3年生・木村愛には、人知れず恋焦がれているクラスメート、西村たとえがいた。だが、彼にもまた密かに心を通わせる秘密の恋人=新藤美雪がいて……。2人の関係を知っても、気持ちを抑えることのできない愛は、ある行動を起こす。それはやがて、思いも寄らない結末へと向かっていく。
本作で監督を務める首藤凜は、「この映画を撮るために監督になった」というほど思い入れが強かったというが、一方で山田は愛という役が理解できずに戸惑ったという。「愛という役をやるという前提で、原作と台本を読ませていただいたんですが、最初は本当に『分からない』となりました。お話として、愛の暴力的とも言える突っ走っている感じにはすごく引き込まれましたが、自分がやるとなると、もっと理解してやらなければ、と思ったので、『どうしよう』という思いが一番大きかったです」。
年齢こそ近いものの、10代前半から仕事を始めていた山田の目には、愛たちは「必死」に映ったという。「私の場合は、救いだったのが仕事です。仕事と学校と2つ世界があったので、学校が全てじゃなかったんですよね。でも、高校生を演じる上でいつも忘れないようにしなきゃと思うのは、高校生にとっては高校が全てになってしまうことです。学校が社会の全てみたいになっちゃうから、それだけ必死になるんですよね。だから、愛を演じる上でも、もっと必死に、パワフルでいなきゃいけない、ということはすごく考えてました」。役作りでは、“学校が全て”である愛という人物を演じるのに、わからないながらも「必死に考える」ということを大切にしたと話す。
共演は、HiHi Jets/ジャニーズJr.の作間龍斗と芋生悠。現場の様子については「今回は、みんなでご飯とか、もちろんできなかったですし、打ち上げもないですし。でも、みんな仲良かったです。ただ、そんなにベタベタ仲良くなる必要はなかったというか。役的にもそうだったし、3人それぞれマイペースな人たちだったので」と振り返った。
10歳の時にゲーム機の賞品が欲しくてオーディションを受け、それがきっかけで芝居の世界へ飛び込んだという山田。現在では主演の機会も増え、責任感も増してきたが、今まで続けてこられた理由についてこう話してくれた。
「今はいい意味で、『仕事』という感覚になりました。昔はそれこそ、習い事みたいな気持ちでやっていました。仕事してやってはいるけど、『好きだからやってる』だけだった時期もあります。でも今はダイレクトに生活に関わってきて、生きるためにやっているという自覚も強くなっています。でも、それだけじゃやっていけないな、無理だな、とも思います。私はあくまで、お芝居が好きで楽しい、というのがあるから、続けられているんだと思います」。
今年20歳になり、ますます進化を遂げる山田。わからないながらも、役と真摯に向き合った『ひらいて』での演技にも注目だ。山田杏奈のインタビュー全文はこちらから!
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