西川美和監督作で松たか子と阿部サダヲが初共演、結婚詐欺を行う夫婦役に！

2011.08.16

『ゆれる』（06年）や『ディア・ドクター』（09年）などで高い評価を得てきた西川美和監督。彼女の最新作『夢売るふたり』で、松たか子と阿部サダヲが夫婦役を演じることが明らかになった。

同作は、小料理屋を営んでいたものの火災で全てを失った夫婦が、再出発のために結婚詐欺を計画。妻が孤独な女たちを探し出し夫が結婚詐欺を実行するなかで、徐々に夫婦の歯車が狂っていくというストーリーだ。原案・脚本も西川監督が手がけている。

松と阿部は今回が初共演で、松が妻を、阿部が夫を演じる。阿部との共演について松は「阿部サダヲさんは大好きな俳優さんなので、ご一緒できるのがとても楽しみです。“夫婦”として苦楽を共にして、この夏をこの作品に捧げたいと思います」とコメント。また西川監督作品については「“今”という空気が強烈にただよっていながら、登場人物たちが無気力になっていない、生命力があると思います」と、その作家性を高く評価した。

一方、テレビドラマ『マルモのおきて』のヒットも記憶に新しい阿部は、「いろんな人になりすましたいという願望みたいなものが強くて俳優を始めたところもあるので、結婚詐欺の話って聞いてワクッてしたけど、台本読んだら、まったく自分が想像する詐欺師じゃなかった（笑）」とコメント。監督と松については「西川監督とは初めてお仕事するけど、勝手に信用しちゃってます。同様に、松さんも勝手に信頼、尊敬してます！いつかご一緒できたらと思っていたお2人なので、大変光栄です」と出演の喜びを語った。

また西川監督は「普段から、“夫婦”という関係は奇妙だな、いびつだな、面白いなと、どこの夫婦を見ても思っていたので、今回はその関係性に挑戦してみることにいたしました。松たか子さんは天性の品、阿部サダヲさんは天性の愛嬌、そこに惹かれて出演をお願いしました」とコメントを寄せた。

『夢売るふたり』は8月20日にクランクインし、10月上旬にクランクアップする予定で、2012年秋に公開となる。