“女性キャストの一番人気は中村獅童”の事実に堺雅人が苦笑い
第二次世界大戦終結の直前に、マッカーサーの財宝を盗み出しトンネルの奥深く隠し通そうとした帝国陸軍将校たちと20名の少女たちが辿った壮絶な運命を描いた感動ドラマ『日輪の遺産』。この映画のジャパンプレミアが8月15日にワーナー・マイカル・シネマズ 新百合ヶ丘で行われ、堺雅人と森迫永依、佐々部清監督、そして原作者の浅田次郎が登場した。
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新百合ヶ丘周辺には小説にも登場する旧日本軍多摩火薬製造所などもあり、映画にゆかりのある場所。堺は「(終戦記念日の)8月15日という特別な日に、この映画にとって故郷と言えるような新百合ヶ丘で、こうしてご挨拶できることを、スタッフ・キャストを代表して、心から映画の神様に感謝したい」と挨拶した。
帝国陸軍少佐を演じた堺は役作りについて「(軍人を)形だけ真似るような作業はしないほうが楽しいのではないかと思い、あまり役作りと言えるようなものはしていません。その時々で、分かりの方々の演技を受けながら演じていました」と説明。
女学生役を演じた森迫は、撮影中に“女学生仲間”と「『男性陣のなかだったら誰が一番好み?』みたいなことを話していました」と話し、一番人気は中村獅童だったと告白。それを聞いた堺は「現場の雰囲気から薄々気付いていましたが……」と苦笑いしていた。
一方、浅田のファンで、小説を映画化した『鉄道員(ぽっぽや)』のチーフ助監督をつとめた経験をもつ佐々部監督は、『鉄道員(ぽっぽや)』撮影時に浅田が現場を訪れた際にコーヒーを出したと話してから「『日輪の遺産』の撮影現場に(浅田が)来られて、そのことを話したら、全く覚えてもらっていませんでした」と淋しそうに明かしていた。
その浅田は「戦争を知らない人間が戦争のことを描くことは大変、僭越な話ではありますが、私が戦争を描いて次の世代に小説という形で送り届けていくことは、必要な仕事だと思っています」と話していた。
『日輪の遺産』は8月27日より角川シネマ有楽町ほかにて全国公開される。
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