岡田准一『燃えよ剣』40〜50代女性がコア客層で、『ファブル』に続く主演作ヒット

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燃えよ剣
(C) 2021 「燃えよ剣」製作委員会

10月ランキング1位は『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』

10月公開作1位は『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』。6年ぶりのシリーズ新作で25作目の節目であり、21作目『カジノ・ロワイヤル』(06年)からジェームズ・ボンドを演じてきたダニエル・クレイグが今作で最後となる。31日時点の興収は23億円。クレイグ版ボンドとしては『カジノ・ロワイヤル』22.1億円、『慰めの報酬』19.8億円を上回っている。

9月の映画興収1位は『マスカレード・ナイト』、43.8億の『東京リベンジャーズ』抜く可能性も!

洋画で今年のナンバーワンヒットとなっている『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』の公開後31日間の興収は32.8億円。『ノー・タイム・トゥ・ダイ』は『ワイスピ』の約70%にあたる。『ワイスピ』は推定最終興収が36億円なので、『ノー・タイム・トゥ・ダイ』は25億円になる計算だ。上映時間が2時間43分と長く、映画館で上映回数が少なくなることが影響してか、『スカイフォール』27.5億円、『スペクター』29.6億円には届きそうにない。

2位は『燃えよ剣』。新選組副長・土方歳三の生涯を描いた司馬遼太郎の歴史小説を原田眞人監督、岡田准一主演で映画化。配給元が実施した初日アンケートによれば男女比は46.6%対53.4%、年齢別では50代が37.5%、40代が20.8%、20代が15%、30代が14.3%。時代劇映画は年配の男性が多く見る傾向にあるが、『燃えよ剣』は女性に人気の高い新選組がモチーフになっているためか、20代~50代の女性客が多い。公開後17日間で興収8億円をあげ、ヒットの目安となる10億円に迫っている。主演の岡田にとっては6月公開『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』(14億円)に続く主演作のヒットとなった。

3位は『護られなかった者たちへ』。佐藤健と阿部寛が共演し、瀬々敬久が監督したミステリー小説の映画化だ。(文:相良智弘/フリーライター)

[2021年10月公開作ランキング]
1位『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』23億円
2位『燃えよ剣』8億円
3位『護られなかった者たちへ』7.6億円
(10月31日時点。ムビコレ調べ)