ジジイとロボットをモチーフにした映画『ロボジー』。この作品の完成報告会見が敬老の日である9月19日に品川プリンスホテル アネックスタワーで開かれ、キャストの五十嵐信次郎(ミッキー・カーチス)、吉高由里子、濱田岳、川合正悟(Wエンジンのチャンカワイ)、川島潤哉と、矢口史靖監督が登壇した。
同作は家電メーカーの窓際社員3人組が社長命令でロボット開発に取り組むが、ロボット博での発表目前になって壊れてしまい、その場しのぎで73歳のおじいちゃんをロボットのなかに入れて出場するというもの。
これまでに『ウォーターボーイズ』『スウィングガールズ』『ハッピーフライト』などの作品を生み出してきた矢口監督は「実を言うと僕、ロボットが大好きでして、飛行機よりもシンクロよりもジャズよりも好きかも知れません」と茶目っ気タップリに挨拶。
続けて「みなさんが覚えているかはわかりませんが、1996年にホンダのP2という二足歩行ロボットがお披露目されたとき、まるで人が入っているみたいだと思った。そういうロボット映画をいつかは作りたいと思っていた。ハリウッドでは、人だと思っていたら中身がロボットだったというものが多いが、逆転の発想で、一皮剥いたら人が入っていたという今回の映画を考えついた」と語っていた。
一方、ロボットのなかに入る73歳の主人公を演じたミッキー・カーチスは、五十嵐信次郎という芸名で出演した理由について「子どもの頃から名前がカタカナだったから漢字に憧れていた。高校のときに強そうな名前がないかなと思って、五十嵐信次郎という名刺を作ったことがある。今回はこの年になって主演なので、気分を入れ替えて新人のつもりで名前を変えた」と明かしていた。
キャストがオーディションで選ばれた本作。ロボットに惚れてしまう女子大生のヒロインを演じた吉高は、オーディションを振り返り「緊張した。撮影現場でもダメダメだったという話をみんなでしていた」とコメント。すると矢口監督から「吉高さんはオーディションに来たときに二日酔いだった。声がガラガラで、『今から何するんですか』みたいなテンションだったが、芝居を始めた途端にピカピカと光る。その変身ぶりがとても面白くて、行けるぞと思った」と裏話を披露。
さらに矢口監督は「この役自体が変態の役。ロボットが好きすぎて結婚してもいいと思っている女の子をオーディションで探していたので、ちょうどいいヘンな人が来てくれたと思っています」と明かし、具体的にどう変態なのかと記者に聞かれると、「たぶん、この会見の間にボロが出ますので、それを見て下されば」と話した。
これに対し吉高は「好感度を高く書いてくださいね」と話すも、濱田からは「ロボットみたいなのを2台世話しなくちゃいけないので大変だった。トンチンカンなので」と突っ込まれ、ミッキーからも「飲むと変わっちゃう。最初は『ミッキーさんどうぞこちらへ』と言っていたが、ハイボールを3杯飲んだら、『おい、こらミッキー』って言われた」と暴露されていた。
『ロボジー』は2012年1月14日より全国公開となる。
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