小林聡美が初共演の原田知世を「“時をかけて”いた頃と同様透明感がある」と絶賛

2011.10.18

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『かもめ食堂』『めがね』『プール』『マザーウォーター』のプロジェクトチーム最新作『東京オアシス』。この映画の完成披露試写会が10月17日にスペースFS汐留で行われ、キャストの小林聡美、加瀬亮、黒木華、原田知世が舞台挨拶を行った。

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本作は、フィクションの世界を生きる女優を続けてきた小林扮する主人公トウコが、現実世界のなかで迷子になってしまうというストーリー。そんな彼女の前に、今の自分と似ているかもしれない人たちが現れる。

演じた役どころについては小林は「今までの爽やかな役とはちょっと違った、人生の途中で、ずっと続けてきた自分の仕事とか環境とかに対し、どうなのかなって思い悩み立ち止まっている人」と説明。加瀬は「演じたのはナガノというレタスを運んでいる男、っていうことくらいしか僕もわからない」と笑いを誘うと、「1人でいろいろと頑張って世の中を渡ってきたが、気づいたらいろいろなことがつまらなくなっている役」と続けた。

原田が演じたのはキクチという元脚本家。「（脚本家として）順調にいってたはずで、まわりからもそう思われていたが、自分のなかで何か原因が生じて立ち止まってしまい、今は映画館でお仕事をしている女性」と語り、美大受験のため5浪中のヤスコという女性を演じた黒木は「動物園に面接に行くんですけど、その動物園でトウコさんと出会うという役」と話していた。

実際には劇中で4人が揃うシーンはないそうで、加瀬、原田、黒木はそれぞれ小林とのみ共演。司会からは、そんな小林の印象を尋ねる質問が寄せられ、小林とは4度目の共演となる加瀬は「どんなときも前を向く人。僕はどちらかっていうと、現場が大変だったりすると文句を言い出すタイプだが、（小林は）前向きに明るい姿勢で取り組んでいて、改めてすごい先輩だなと思った」と回答。

小林とは今回が初共演という原田は「初めてとは思えない。すごく自然体な方なので、聡美さんとは1日しかご一緒していないのにもっと長くいたような、すごく濃密な時間を過ごしたような気がする」とべた褒めしていた。

一方、加瀬や原田と共演した印象を聞かれた小林は「原田さんは同じ頃にデビューしていて、“時をかけて”いた頃と全然印象が変わらず、透明感があって、小鳥のように可憐な大人の人」とコメント。加瀬については「（共演は）今回で4度目ですけど、夫婦漫才ができそうかなって思った」と語り、加瀬からは「褒めてます？」と突っ込まれていた。

『東京オアシス』は10月22日より新宿ピカデリーほかにて全国順次公開となる。