男女5人組ユニット「Foorin」メンバーの新津ちせが、新作映画『凪の島』で主演を飾ることが分かった。
長澤雅彦が監督・脚本 山口の大自然に生きる家族描く
山口県の瀬戸内にある大自然豊かな島を舞台に、雄大な海やどこか懐かしい学校、風情のある診療所など風光明媚なロケ地で撮影される本作。少年少女の心の成長や、子供たちの目を通して描かれる心温まる家族の姿を描く。監督は、多数のメジャー作品のほか、2014年には岩井俊二プロデュース・脚本の連続ドラマ『なぞの転校生』の全12話の演出を担当するなど、先進的に映像作品を制作し続けてきた長澤雅彦。
脚本も、長澤監督自身によるオリジナル。長澤監督は『恋』(14年)や『くだまつの三姉妹』(19年)など、山口県を舞台に数多くの作品を製作しており、「人生の集大成とも宝物とも言っていい作品」と語っているという。
主人公は、両親の離婚によって母の故郷である山口県の小さな島で暮らすことになった小学4年生の原田凪。凪役は、連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』への出演や、12月17日公開の映画『ボス・ベイビーファミリー・ミッション』の吹替版での声の出演も発表されたばかりの新津が演じる。
全国で開催されたオーディションで新津は、当時10歳とは思えない見事な演技力で、監督をはじめプロデューサー陣を虜にし、主役の座を獲得した。東京都出身の新津だが、母親が山口県出身であり、夏休みには山口在住の祖母の家で過ごすこともあるという。新津にとって“もうひとつの故郷”である山口が舞台の映画の主演が決まったことは、感慨もひとしおのようだ。
解禁されたティザービジュアルでは、主演の新津以外のキャストはまだ解禁前だが、ティザービジュアルでは主人公・凪を5人の登場人物が取り囲んでおり、他のキャストの発表が待たれる。「あの島のひと夏が、君をほんの少し大人にしたんだ」や「瀬戸内の小さな島で暮らす少女の心の成長を描いた、ひと夏の物語」というキャッチコピーが示す通り、小さな島でのひと夏の体験が少女を成長させていく様子を想像できる仕上がりとなっている。
新津本人は「長澤監督のオーディションはすごく緊張しましたが、凪のシーンを演じることがとても楽しかったので、本当に凪役に決まった時は飛び上がるくらい嬉しかったです! 凪は、東京からお母さんの生まれ故郷の山口県下松市の島に引っ越してきた、海が大好きな女の子です。私も、母が山口出身で、山口は私にとっても大切なふるさとです。撮影では、長澤監督をはじめ、たくさんのスタッフ・キャストの皆様、あたたかい地元の方々に支えていただきながら、山口の美しく豊かな自然のなかで原田凪として生きることができ、とっても幸せでした」と述べている。
『凪の島』 は2022年より全国順次公開。
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