現在開催中の第24界東京国際映画祭の特別招待作品『カルテット!』が10月25日にTOHOシネマズ 六本木ヒルズで上映され、キャストの高杉真宙、剛力彩芽、鶴田真由と三村順一監督が舞台挨拶を行った。
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本作は、バイオリンの才能に恵まれ演奏家を目指す少年が、崩壊寸前の家族と共にカルテットを組むことで家族の絆を取り戻そうとする様子を描いた感動作。主演の高杉は、「初主演で緊張し、失敗の連続でしたが、監督やスタッフ、共演者のみなさんに助けていただきました」と感謝し、「映画だけではなくクラシック音楽も楽しんでいただければ」と挨拶した。
舞台は千葉県の浦安市。市の創立30周年を記念して作られた作品で、ロケのほとんどが市内で行われ、エキストラも市民がつとめている。撮影は3月11日の東日本大震災直後から始まったが、鶴田は「浦安は液状化もひどく被災地のひとつで、そんな場所で撮影をしていていいのかと迷う気持ちがありましたが、エキストラの方々から『撮影が楽しくて、ひととき(地震のことを)忘れることができました』などというメッセージをいただいたりして、迷う心に光が射した」と振り返った。
また剛力も「撮影時、エキストラの方々も寒いはずなのに、『寒くない?』と声をかけて気づかってくださって、温かさを感じました。お芝居をやっていてよかったな、この映画に出られて良かったなと思いました」と告白。高杉も「本当は僕たちが(みんなを)支える側なのに、逆に支えていただいて嬉しかった」と、温かさを実感したことを明かしていた。
映画祭開幕式ではグリーンカーペットを歩いた登壇者たち。初体験だったという高杉は「あんなに人がいるとは思わず、緊張してガチガチになっちゃって。ちゃんとできたか心配です」と苦笑い。剛力は「私も初めてですごく緊張していたのですが、みなさんに『剛力ちゃ〜ん』『彩芽ちゃ〜ん』と声をかけていただいてリラックスできました。とても楽しかったです」と笑顔を浮かべていた。
最後に監督が「浦安のみなさんと一緒に作り上げた作品。改めて人の絆や優しさとは何なのかを立ち止まって考えるような映画です」とアピールしていた。
『カルテット!』は2012年1月7日より丸の内ピカデリーほかにて全国公開される。
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