大ヒット映画『フラガール』の舞台でもあり、「東北のハワイ」として長年親しまれてきた福島県いわき市にあるスパリゾートハワイアンズ(元・常磐ハワイアンセンター)。だが、3月11日の震災でこの施設は壊滅的打撃を受け、営業停止に追い込まれてしまう。そうしたなか、46年ぶりに全国を回るキャラバンを復活させ、営業再開を目指す人たちの姿を追ったドキュメンタリー映画『がんばっぺ フラガール! 〜フクシマに生きる。彼女たちのいま〜』が10月29日に公開初日を迎え、新宿ピカデリーで舞台挨拶が行われた。
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登壇したのは、フラガールのマルヒア由佳理、大森梨江ら5人と、主題歌「100万回のI love you」を担当したRake と小林正樹監督。まずはフラガールが登場し、「オテア」「フラガール〜虹を〜」を華やかに披露。次いでRakeが登壇し、主題歌を生披露した。
小林監督は「とにかく今を伝えなければと思って、一生懸命作った作品。4年前にハワイアンズのDVDを作ったことがきっかけで知り合ったみなさんが、震災に遭遇しても頑張っている姿を映像で記録し、多くの人に伝えたいと思った。この映画を見て、みなさんにはぜひススパリゾートハワイアンズに行っていただければ、大きな福島の支援になると思う」と話した。
フラガールのマルヒア由佳理は「今日はお越しいただき、ありがとうございます」とお礼を述べた後、「監督も今言われましたが『今伝えるべきこと』が描かれている映画。今日は楽しんでご覧いただければ」とコメント。同じくフラガールの大森梨江もお礼の言葉に続き、最初に映画化の話を聞いたときに戸惑いや葛藤もあったことを明かすと、「『今伝えられること』が映像として残っている。見た方にいろいろと感じ取っていただければ」と話していた。
この日は舞台挨拶終了後に、フラガールたちは有楽町マリオン入口へ移動。有楽町ルミネオープンで賑わう通路で、直接レイをかけるプレゼントを実施。道行く人々は足を止め、フラガールと写真を撮ったり温かい言葉をかけていた。
また、配給元より、本家本元の『フラガール』に出演していた松雪泰子、蒼井優、富司純子、山崎静代(南海キャンディーズ)の4人が、福島県いわき市へ震災の義援金を送ったことも発表された。
なかでも蒼井は「ハワイアンズが再開した際にはぜひ行きたい」と話したことから、10月1日に行われたハワイアンズの再開式に、仕事の間をぬって駆けつけた。さらに蒼井は、本作のナレーションも「被災地の応援になるならば」と快諾。そのギャランティは全額、いわき市に寄付する意向も発表している。
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