各国でアニメ映画が好成績! スピルバーグ監督の初アニメもヨーロッパで高評価
Box Office Mojoによると、全米では好調だった9月に比べ、10月の興収は12%減と非常に落ち込み、10月としては、統計を始めた1996年以降2007年に続く2番目に悪い数字となった。
・[動画]『タンタンの冒険』予告編
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そんな全米では現在、アニメ映画『長ぐつをはいたネコ』(2012年3月日本公開)が『パラノーマル・アクティビティ3』(日本公開中)を抑えて、ハロウィンウィークのトップを飾り、公開5日で興収30億円を突破するなど好調な滑り出しを見せている。そして、同じくアニメ映画の『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』が、ヨーロッパで全米より2ヵ月先行で公開され、各地でトップを飾るなど、各国でアニメ映画が順調のようだ。
本作は、スティーヴン・スピルバーグ監督初のアニメ映画であり、また初の3D作品ということでも注目されている。また、共同製作にはピーター・ジャクソン、声優にはジェイミー・ベル(『リトル・ダンサー』)やダニエル・クレイグ(『007』シリーズ)といった豪華製作・キャスト陣も話題の作品。
現在、19ヵ国にて公開され、オープニングで約44億円の興収を稼ぎ、特に子どものための読み物として欠かせないフランスやイギリスでの興収が全体の約半分以上を占める結果となった。イギリスのメディアも「世界中のすべての年代の人に受け入れられるスピルバーグにしか作り出せない完璧なファミリー映画だ」と高評価。その他、タンタンの生まれたベルギーはもちろん、スペインやドイツなど他のヨーロッパの主要国においても好調なスタートを切っているようだ。
既に次回作についてもその内容が話題となっており、脚本家はBBCに「数ヵ月前まで次回作のストーリーは『ななつの水晶球と太陽の神殿』になる予定だったが、今はまだどのストーリーにするのか話し合っているところなんだ」と語っている。
日本でも子どもから大人までグッズなど人気の高いタンタン。日本では12月1日より公開されるが、果たしてヨーロッパに続き日本や全米でもトップを席巻することが出来るのか。次回作の行方と共に、その“冒険”の結果が気になるところだ。(文:Masami Shimura/London)
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