ブラッド・ピット、家族を持ったことで変わったと告白／『マネーボール』会見

2011.11.11

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潤沢な資金をもつ人気球団からトップ選手を引き抜かれ、常に苦戦を強いられて来た貧乏球団のアスレチックス。そのGMであるビリー・ビーンが「マネーボール理論」に基づく野球を展開し、快進撃を続けていく様子を描いた『マネーボール』。この映画のプロモーションで来日したブラッド・ピットが、11月10日にグランドハイアット東京で記者会見にのぞんだ。

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この日は、朝早くから押し寄せた報道陣が待ち受けるなかピットが登場。「『マネーボール』という作品を携え来日でき、とっても興奮しています」と挨拶すると、「野球に興味がなかったけど面白かったと答える観客が多かったが」という質問には、「告白しなくちゃいけないんだけど、僕もあまり野球を知らないでこの作品を作ったんだ」と答え、報道陣を笑わせていた。

ピット演じるビリーは劇中、自分がアスレチックスの試合を見に行くと負けてしまうため見に行かないと決めている。ピット自身にもそうしたジンクスはあるかとの質問には、「ビリー・ビーンが試合を見に行かなかったのは、ジンクスではなく感情移入をしてしまうと（選手を切ったりする際に）しっかりした決断ができなくなる危険があると考えたから」と話し、自身のジンクスについては「そんなにはないけど、1人で飛行機に乗るときは、家族の何かを持って乗るようにしている」と答えていた。

さらに、娘に優しいビリーになぞらえ、家族を持ったことで自身にも影響があったかという質問が。これにピットは「影響はあった。仕事では、日々、いろいろなことにチャレンジしているが、仕事を終えて家に戻ると家族に囲まれひと息つける。そのことで、とてもうまくバランスが保てていると思う」と回答。

また、3.11で被害を受けた日本に対しては「心からお見舞いを申し上げます。みなさんが一生懸命、復旧復興に尽力していることは、すごく価値あること。そこから私たちもインスピレーションを受けています」と話した。

その後、元近鉄バッファローズの選手で、現在は東北楽天ゴールデンイーグルスのチーフスカウトをつとめる吹石徳一を父に持つ、女優の吹石一恵が花束を持って登場。映画の感想について「お嬢さんと一緒にいられるシーンでブラッドさんが、すごく優しかったのが印象的でした。私も小さい頃、父にこういう顔で見てもらっていたのかなって思いながら見ていました」と話すと、ピットが「お父さんはこの映画をご覧になりましたか？」と質問。「まだなんです」と答える吹石に対して、「あとでぜひ、お父さんの感想を教えてください」と話していた。

『マネーボール』は11月11日より丸の内ピカデリーほかにて全国公開となる。