アカデミー賞司会を辞任したエディ・マーフィーの後任にビリー・クリスタル

2012年2月に行われる第84回アカデミー賞授賞式の司会を、アメリカの俳優でコメディアンのビリー・クリスタル(『恋人たちの予感』)がつとめることになったと、映画芸術科学アカデミーが発表した。クリスタル自身も「オスカーをやれば、薬局に処方箋を取りに行くときに若い女の子に名前を聞かれなくてもすむだろうね。楽しみだよ。」とツイッターで発言している。

当初はエディ・マーフィが司会に決定していたが、授賞式のプロデューサーをつとめる予定だったブレット・ラトナー監督の問題発言による降板に伴い、マーフィも降板。その後任が注目されていた。

現在63歳のクリスタルは、過去8回アカデミー賞授賞式の司会をつとめており、最後に司会をつとめた04年以来8年ぶり9回目となる。彼が司会をつとめた90〜93年、97年、98年、00年、そして04年はいずれもアカデミー賞の歴史のなかでも成功を収めていると言われており、その手腕が買われての任命となった。

クリスタルは今年3月に受けたインタビューのなかで「授賞式は変えていかなければならないと思う。賞の数が多すぎることやもう少し新鮮さが必要だろうね。もし、僕がその役割の一部になれれば、それは素晴らしいことだよ」と語っており、まさにそれが現実になりつつある。

そして授賞式プロデューサーの後任には、『ビューティフル・マインド』や『天使と悪魔』などを手掛けた映画プロデューサー、ブライアン・グレイザーが就任。「多くの人と同じく、僕もクリスタルが司会に再び戻ってくることを熱望していたんだ。だから、彼が引き受けてくれて本当にうれしいよ」とコメントしている。

一連の騒動も無事終結し、ベテラン司会者がどのようなショーで楽しませてくれるのか期待したいところだ。第84回アカデミー賞授賞式は2012年2月26日(現地時間)にて行われる。(文:Masami Shimura/London)

【関連記事】
オスカー最多4部門受賞作に見るアメリカ人のイギリス王室好き
ラジー賞で栄えある「使い方を間違えた3D映画賞」に選ばれたのはこの最低映画!
大抜擢デビュー作で、まさかのアカデミー賞ノミネート!“ビッグ”な女優が来日
11歳でオスカー受賞した演技派アンナ・パキンがバイセクシュアルを衝撃告白!
ニュース、動画、作品紹介、映画情報ならムビコレ!