鉄道にまつわる人々のドラマを描いた『RAILWAYS』シリーズ第2弾『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』の完成報告会見が11月22日にザ・ペニンシュラ東京で行われ、主人公の夫婦を演じた三浦友和と余貴美子、蔵方政俊監督、製作総指揮の阿部秀司が出席した。
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前作『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』も手がけた阿部は、「前作を島根で撮影していたとき、『もしかしたら、こういった地方発の鉄道映画っていいんじゃないか』と思った。地方には色々な鉄道があって、地方活性化の力にもなる。シリーズ化できたらと思ったのがきっかけ。そのときから、第2弾を作るなら富山を舞台にしたいというイメージがあった」と本作製作の背景について語った。
一方、「自分で見ても『いい映画だな』と思う」と作品をとても気に入っていると話す三浦は、「50代〜60代の年配の夫婦の方々が、映画館で映画を見るきっかけの作品になってくれれば」とアピール。自身も百恵夫人と共に映画に行くことがあるそうで「最近で言うと、マット・デイモンが出ている『コンテイジョン』やブラッド・ピットの『マネーボール』を見に行きました」と明かし、「一度(夫婦で)見に行くと習慣化するので、この『RAILWAYS』が習慣化のきっかけになればいいなと思っています」と再プッシュ。
演じた役と重なる部分を聞かれると「子どもが育っていき、これからの夫婦のあり方を考えるという部分では、ずいぶんと重なっていると思います」と語った三浦。夫婦円満の秘訣については「本当にないんですよ」と言いつつも「相性です」と回答。自身の結婚記念日に当たる19日に発売されたばかりの同名自伝を引き合いに出していた。
劇中では、近くにいるのになかなか思いを伝えられない夫婦のすれ違いが描かれるが、物語の感想を聞かれた余は「富山県の県民性かもしれませんが、すごくじれったい夫婦ですよね。『ひとこと言えばすむのに!』と思うこともありました。三浦さんの著書『相性』を読んで、私も夫婦というものについて考えてみたい」と笑いを交えて語っていた。
また、本作がデビュー作という蔵方監督は「ずっと映画監督をやりたいと思っていて、気づいたら20年くらい経ってしまっていたのですが、長い間、思い描いていた舞台に立つことができて嬉しい」と感激気味。「映画では夫婦のことを描いているのですが、心を込めて一生懸命作りました。どうかよろしくお願いします」と呼びかけていた。
『RAILWAYS 愛を伝えられない大人たちへ』は11月19日より富山県にて先行公開されヒット中。その他の地域では、12月3日より丸の内ピカデリーほかにて全国公開される。
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