テレビは隠すのか、床の間に飾るのか?? リビングのホームシアターのあり方を考える
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コロナ禍でセカンドハウス化は“夢”から現実に迫られる!?
コロナ禍で住み替えや2拠点生活に迫られ、インテリアの追加・変更を検討中の家庭が増えた。それに呼応するように、新居では従前よりスペースは限られることになっても“質は落としたくない”という声に応えるミニマルなアイテムが充実してきたように思う。ここでは、10月18日から20日、2年ぶりの開催に1万人以上が来場し大盛況で幕を下ろした「IFFT/インテリア ライフスタイル リビング」で展示された「セレクトファニチャーA+(エープラス)」を改めて紹介する。
・大型テレビの存在感ありすぎ!問題を解決、スッキリ隠すテレビラックがコレ!!
上質なシステム収納を“明朗会計”で提供
「A+」は、カンディハウスとメーベルトーコーの共同開発。セレクトファニチャーで培ったシステム収納を進化させ、仕様から価格までをわかりやすくパッケージとして明確化した商品と言える。
店側が図面で提案する(設計型)のではなく、リビング、キッチン、書斎など、場面ごとに構成した「セレクトプラン」を用意しているのが最大の特徴。単体のテレビボードやシェルフ、デスクや壁面収納など、幅広いラインアップから、用途やスペースに合うプランを選び、樹種と色を決めれば価格がわかる(選択型)。
AVボード、デスク、書棚、ワードローブと入り口のカテゴリーが明確化されている代わりに、素材などは細かく選べるようにすることで、結果的には数千種類から選べるようになっている。
注文方法はシンプルでも、商品自体は従来通りのクォリティ。旭川家具らしい木質感と手仕事の美しさが光る。
木部は100%天然素材で、ナラ、北海道タモ、ウォルナットの3種類を用意。全工程をカンディハウスとメーベルトーコーが管理製造する国内一貫生産体制を敷いている。
また、パーツで出荷するためマンションなどに搬入しやすく、梱包や輸送費用も抑えられる。
パースのデザインを選んでいけば直ちに価格がわかる仕組みは、設計業務の効率化と近年拡大するエリアパートナーが説明・販売しやすくなる効果も狙っており、顧客としてもネット通販で購入するような手軽さでシミュレーションできるメリットがある。
テレビは“隠す”時代へ
和室の床の間と同じように、現代のリビング空間の印象を決定づけるのがリビングボードだ。
テレビが地上デジタル化し、ブラウン管から薄型化したときから、私たちは「いつかはテレビを壁掛けしたい」というイメージを植え付けられてきた。
そのトレンドを引き継ぎ、この「A+」のAVボードは、テレビをパネルに掛けることで機器の収納から配線をすっきり家具と一体化することができる仕組みを採用している。
今回のIFFTの展示では、65インチを壁掛け展示し注目を浴びていた。さらに大きいテレビを掛けたいというホームシアターインストーラーからの相談もすでに寄せられているという。
テレビを“飾る”AVボード!?
一方で、床の間に美術品を飾るように、立派な天板に美しい映像を掲げようというSelect Planもある(LV-101-137、1,470,260円/税込)もある。
天板の厚みを従来より増して一般的15mmから40mmにしたほか、扉のルーバーの隙間を狭くし、上質な佇まいを醸し出している。テレビを壁掛けするオープンパネルも、木目を浮き上がらせる仕上げ”浮造り(うづくり)”にして、上質のタモ材が持つ自然の美しさを醸し出している。
引き出しのレールも、横引きでなく底引きにしており上品だ。なお、金具にはBlum(ブルム)社製を採用。
トップ部分のLEDテープライトによる間接照明や、右袖のLEDダウンライト付きガラス棚も標準パッケージとして含まれており、これ一台でテレビ周りのインテリアが完結する。
家時間が充実し、リビングで放送やブルーレイ、さらには近時充実を見せている動画配信サービスをもっと楽しみたい……そんなムビコレ読者なら、隠すにせよ飾るにせよ、テレビ周りのインテリアはぜひとも充実させたい。(取材・文・写真:fy7d)
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