中田英寿が被災地の子どもたちに『タンタンの冒険』劇場鑑賞券2000枚をプレゼント

2011.11.27

被災地の子どもたちに『タンタンの冒険』劇場鑑賞券2000枚をプレゼントした中田英寿（後列左から2人目）

スティーヴン・スピルバーグ監督最新作『タンタンの冒険／ユニコーン号の秘密』。この映画のチャリティ試写会が11月27日にTOHO シネマズ日劇で行われ、元サッカー日本代表の中田英寿が緊急参加。被災地の子どもたちに、本作の劇場鑑賞券2000枚をプレゼントすることが発表された。

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この日の試写会は、『タンタンの冒険』の原作者エルジェ氏の出身国ベルギー、スピルバーグ監督の出身国アメリカ、製作総指揮を担当したピーター・ジャクソン監督の出身国ニュージーランドの3国大使館の協力と、スピルバーグ、ジャクソンの協力を得て実現。3.11で被災した仙台や福島などの中学生と高校生、合わせて200名（保護者含む）が招待された。

スペシャルゲストとして中田が登場すると、場内からは歓声が！選手引退後、世界中を飛び回ってきた中田は「僕自身、いろいろな経験をしてきましたが、ここまでハチャメチャではなかった（笑）。映画のなかでハドック船長も言っていたが、大変なことがあっても、勇気を持ってそれを乗り越えていくことは大切。面白さのなかにも教訓があって、非常に楽しめる作品」と語った。

2000枚の鑑賞券プレゼントに関しては「被災地の子どもたちのために何かできないかなと考えていたが、クリスマスプレゼントとして子どもたちを映画館に呼べないかと思い相談してみたところ、僕の提案にスピルバーグ、ピーター・ジャクソンやベルギー大使館、アメリカ大使館、ニュージーランド大使館にもご賛同いただき、実現に至った」と話した。

その後、行われたミニ会見では、中田は見どころとして「主人公タンタンがまわりの人を巻き込みながらも、楽しい扉をどんどん開いて冒険をしていって最終的には成功させていくところ」を挙げると、「最終的には自分の行動によってしか物事は実現しないので、例えば海外に行って勉強してみたり、いろいろな経験をしてみることが大事。僕も海外に行ったり、日本中をまわっていますが、自分の行動でしか得られないものはあるので、若い世代の人にもいっぱい経験していってほしいですね」とエールを送った。

また、この日はスピルバーグとジャクソンからのビデオメッセージも上映され、ジャクソンは「少し離れたクライストチャーチで今年2月22日に大地震が起きました。最初に駆けつけてくれたのは、日本からの国際緊急救助隊だったのです。その直後に日本も震災に遭うとは、誰も想像していませんでした。みなさんの復興を心より祈っています」とのメッセージを寄せていた。

『タンタンの冒険／ユニコーン号の秘密』は12月1日より全国拡大公開となる。