TBSが、ドキュメンタリー映画の新ブランド「TBS DOCS」(ティービーエスドックス)を新たに開設した。最新作としてドキュメンタリー映画『私は白鳥』が11月27日より全国順次公開される他、今後も作品を発表予定だという。
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TBS 「テレビで伝えきれないことがある」強い意気込みあらわに
新ブランド開設にあたってTBSは「1955年の開局以来、TBSはその取材力を生かして、珠玉のドキュメンタリーを制作・放送し続けて参りました。それは日々の報道に対して、記者が取材対象の心を掴み、信頼関係を構築し、隠れていた本音や真実、事件の深層に迫ろうとすることにも通じています。そして、その膨大な取材映像には、テレビでは放送されていないニュースの続きや裏側、伝えなくてはならない熱い想いが埋もれていました。“テレビで伝えきれないことがある”。ドキュメンタリー映画という手法で、もっと深くじっくりと長い時間をかけて届けたい」とコメント。
続けて「2020年3月、50年前の貴重なアーカイブ映像に新たなインタビューを加えて公開された映画『三島由紀夫vs東大全共闘50年目の真実』が大きな反響を呼びました。また、2021年3月には、TBSで放送された傑作ドキュメンタリー群に追加取材・再編集を行い、劇場版として公開する『TBSドキュメンタリー映画祭』を開催し話題となりました。そしてこのたび、TBSのドキュメンタリー映画を総括する新ブランド、『TBS DOCS』が誕生することになりました。“DOCS”とは、“DOCUMENTARY FILMS”の略称です」と話す。
11月27日には、新ブランドの最新作として、TBSとチューリップテレビがタッグを組んだ『私は白鳥」が劇場公開される。傷ついて北に帰れなくなった1羽の白鳥と、その白鳥に自分を投影するかのように見守り、世話をし続ける1人の“おじさん(澤江弘一)”の交流を、美しくも厳しい富山の大自然の中、およそ4年に渡って追い続けた記録映画。2019年5月に富山のチューリップテレビで放送され、「アメリカ国際フィルム・ビデオ祭」ゴールドカメラを受賞、「ニューヨーク・フェスティバル」ファイナリストに選出されたテレビ版に、2年以上の追加取材の映像を加えて映画化。語りは天海祐希、監督はチューリップテレビの槇谷茂博が担当する。
「TBS DOCS」エグゼクティブプロデューサーで、報道コンテンツ戦略室長の大久保竜は「日本で、そして世界で今何が起こっているのか? テレビ報道の一つの使命は最新ニュースを伝えることです。一方で、途切れなく流れるテレビという時間軸の中に埋もれてしまうニュースの続きや裏側、そして記者たちの思いがあります。それをドキュメンタリー映画という手法で、もっと深く丁寧に伝えたいという思いから『TBS DOCS』は誕生しました。映画だからこそ伝えられる“ニュースのさらに奥にある真実”、“伝えなくてはならない熱い想いの数々”。『TBS DOCS』にご期待ください」とコメントしている。
その後もTBSの取材力を生かした「TBS DOCS」作品を続々と制作する他、「ドキュメンタリー映画祭」をはじめとする「TBS DOCS」イベントの開催も検討しているという。今後の動向にも注目だ。
『私は白鳥』は11月27日より全国順次公開(11月20日より富山県・ほとり座にて先行公開)。
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