激しい性描写が話題となっている『SHAME −シェイム−』に主演したマイケル・ファスベンダーが、第69回ゴールデングローブ賞主演男優賞にノミネートされた。
同作は、ニューヨークを舞台にエリートサラリーマンでありながらもセックス依存症の男の姿をリアルに描いた人間ドラマ。激しい性描写により、アメリカでは最も厳しい上映規制NC-17(17歳以下の鑑賞は全面的に禁止)となったものの、予想を上回るヒットを記録。無修正での上映に踏み切ったアメリカの配給元サーチライトは「NC-17はむしろ名誉の印」というコメントを発表した。
だが日本では、映倫により「日本の映画館では無修正の上映はできない」と判断され、多数のシーンでの修正が余儀なくされた。これについて監督は「ヘアーの部分などをぼかしたりしなければならなかったが、とにかく日本のみなさんに見てもらうことがとても重要だと思ったから仕方ない」と無念のコメントを寄せている。
そんな問題作に主演したファスベンダーは、2007年の『300<スリーハンドレッド>』でスクリーンデビューし、『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』でも重要な役を演じた実力派。『SHAME −シェイム−』ではヴェネチア国際映画祭の最優秀主演男優賞をはじめ、ロサンゼルス映画批評家協会賞、英国インディペンデント映画賞などでも主演男優賞を受賞している。
ゴールデングローブ賞授賞式は、ロサンゼルスで2012年1月15日(現地時間)に開催される。
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