『冷たい熱帯魚』の園子温監督が初めて原作物に挑戦、古谷実による同名人気コミックを映画化した『ヒミズ』の完成披露舞台挨拶が12 月22 日に東商ホールで行われ、染谷将太、二階堂ふみ、渡辺哲、でんでん、園子温監督が登壇した。
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・『ヒミズ』完成披露舞台挨拶、その他の写真
園監督は原作物に初挑戦した本作について「初めての(原作)作品は、自分が心からときめくものにしたかったので、自分からこの原作をやりたいと選んだ」と告白。3.11の震災を経て、脚本を変えたことについては「原作は2001年のリアルな若者を描いた作品。2011年のリアルな若者を描くことが原作のスピリットに準じていると思い、3.11以降の環境を取り入れた」と語った。
その園監督は、役者を追い込むことでも定評がある監督。司会から、どんな現場だったかと聞かれた染谷は「最初、園さんから『おまえと仲良くしない』と言われた」と答え笑いを誘うと、「園さんはずっと『自由にやれ、自由にやれ』と仰っていて、今までやってきたことは忘れて、自由に感じたままに動けと言われた。そのなかで、いかに自由にやるかを考えながら演じた」と話した。
一方、二階堂は「とっても優しくて、すごく愛のある監督だと思った」とコメント。染谷も「僕もそう。だけど、そう言うと園さんが怒ったりするんです。『優しくねえよ』って(笑)」と続けた。
この言葉に照れ笑いを浮かべた園監督は「2人を選んだ理由もであるんですけど、2人とも自分の限界というのを勝手に作っていなくて、『もっと僕たちは頑張れるはずだ』という情熱とパワーをすごくみなぎらせていた。だから演出のしがいがあるし、日ごとにどんどん大きくなって、どんどん自由を獲得している姿を見て、本当に嬉しかった」と話していた。
本作はヴェネチア映画祭で上映され、8分間にも及ぶスタンディングオベーションが起こった作品で、染谷と二階堂は最優秀新人賞(マルチェロ・マストロヤンニ賞)に輝いた。この日は、クリスマスプレゼント代わりに、そのときのトロフィーが用意され、監督から2人に手渡された。さらに、でんでんと渡辺からも花束が贈られた。
染谷は「こうやってトロフィーを監督から直接受け取れ、でんでんさん、渡辺さんから花束ももらい感無量です」と感極まった様子。二階堂も「感謝でいっぱいです。本当にこの現場に関われて良かったと改めて思いました」と感謝の言葉を述べていた。
『ヒミズ』は2012年1月14日より新宿バルト9ほかにて全国公開となる。
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