オダギリジョーとチャン・ドンゴンが主演し、日本占領下の朝鮮で出会った日本人と朝鮮人の少年が、やがて大人になり、時に憎しみ合いながらも、再び絆を取り戻していく姿を描いた『マイウェイ 12,000キロの真実』。この映画のメガホンを取ったカン・ジェギュ監督が12月後半に来日。ムビコレのインタビューに答えてくれた。
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・『マイウェイ 12,000キロの真実』来日記者会見
『シュリ』『ブラザーフッド』では南北の分断、今回の『マイウェイ』では戦争と、重いテーマばかりを描いてきたカン監督。理由を尋ねると、「重いテーマを描くと、確かに気持ちも重くなってしまいますが、『ブラザーフッド』の場合は戦争と家族を、『マイウェイ』の場合は戦争と友情を描いている。何も挫折を描きたいわけではなく、心温まるような話をしたいと実は思っているのです」と、重いテーマそのものではなく、その先にある希望を描こうとしていることを示唆。
取材日が、北朝鮮の金正日総書記死去が報じられた翌日だったこともあって、金正日亡き後の南北問題はどうなっていくと思うかという質問を投げかけると、「過去を見れば、ある程度、予測できると思います。世界のほかの独裁国と同じで、いつかは終焉を迎え、崩壊するだろうと思います。ただ、それがいつかはわからないですよね」と答えていた。
また将来、平和になった南北の物語を映画にしたいかと尋ねると、「『シュリ』の続編を作ろうって話になったことがあるんです。この映画では分断の痛みを描いたので、今度は統一後の、南北朝鮮の混乱や激動のドラマを作りたいと思って準備はしたのですが、うまくいきませんでした」と回答。「楽しみです。ぜひ、作ってください」と声をかけると、「まあ、可能性もありますよね」と笑顔を浮かべていた。
カン・ジェギュ監督のロングインタビューは1月上旬掲載予定。『マイウェイ 12,000キロの真実』は2012年1月14日より全国公開となる。
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