アンジー監督作の受賞に同行したブラピ、自身の監督デビューについては否定

2012.01.23

2011年11月に『マネーボール』ジャパンプレミアで来日したブラッド・ピット（左）とアンジェリーナ・ジョリー（右）

アカデミー賞作品賞の行方を占う存在として知られるアメリカ製作者組合（PGA）賞が1月21日（現地時間）にロサンゼルスで発表され、ゴールデングローブ賞にも輝いた『アーティスト』が映画部門のダリル・F・ザナック賞（プロデューサー・オブ・ザ・イヤー）を受賞、オスカー獲得にまた一歩近づいた。

・モノクロ無声の異色作『アーティスト』が12部門ノミネート／英国アカデミー賞

過去22本のPGA賞受賞作のうち、15本がアカデミー賞作品賞も手中に収めていて、過去4年間の受賞結果は一致。特に昨年は、ゴールデングローブ賞を制した『ソーシャル・ネットワーク』がPGA賞を『英国王のスピーチ』に譲り、そのままオスカーも逃したことは記憶に新しい。モノクロでサイレントのフランス映画がアメリカ映画界最高の栄誉に輝くかどうか、注目が集まる。

また、アンジェリーナ・ジョリーの監督デビュー作『In the Land of Blood and Honey（原題）』が、作品を通して社会問題に光を当てる作品に贈られるスタンリー・クレーマー賞を受賞した。

授賞式前のレッドカーペットではパートナーのブラッド・ピットがアンジーをエスコート。スキー場で転倒して膝を傷め、ゴールデングローブ賞授賞式では杖をついていたピットはこの日は杖なしで登場。アンジーのように監督デビューする予定はあるかと聞かれると、「まさか！」と笑顔で否定した。

しかし、主演をつとめた『ツリー・オブ・ライフ』をはじめ、プロデューサーとしての実績は確立されているピット。彼の製作した作品がPGAを受賞、続いてオスカーに輝く日が訪れるのは、そう遠くないかもしれない。