スコセッシ監督『ヒューゴの不思議な発明』が最多11部門/米アカデミー賞候補発表

作品賞、監督賞をはじめ、最多11部門で候補となった『ヒューゴの不思議な発明』
(C) 2011 Paramount Pictures. All Rights Reserved
作品賞、監督賞をはじめ、最多11部門で候補となった『ヒューゴの不思議な発明』
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作品賞、監督賞をはじめ、最多11部門で候補となった『ヒューゴの不思議な発明』
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作品賞、監督賞、主演男優賞など10部門で候補となった『アーティスト』
(C) La Petite Reine - Studio 37 - La Classe Americaine - JD Prod - France 3 Cinema - Jouror Productions - uFilm

第84回アカデミー賞のノミネート作品が1月24日(現地時間)発表になり、マーティン・スコセッシ監督の『ヒューゴの不思議な発明』が作品賞、監督賞をはじめ、最多11部門で候補となった。同作は脚色賞、撮影賞、編集賞、美術賞、衣装賞、作曲賞、録音賞、音響編集賞、視覚効果賞にもノミネートされたが、次いで追いかけるのが、モノクロのサイレント映画という異色作『アーティスト』。作品賞、監督賞、主演男優賞など主要4部門を含む10部門でオスカーを狙う。

激戦区の主演男優賞はジョージ・クルーニーに軍配!/ゴールデングローブ賞結果発表

スコセッシ監督初の3D作品『ヒューゴの不思議な発明』はナショナル・ボード・オブ・レビュー賞をはじめ、ゴールデングローブ賞監督賞などを受賞。一方、『アーティスト』はゴールデングローブ賞コメディ・ミュージカル部門の作品賞、主演男優賞、作曲賞を獲得。さらに、ここ数年はオスカー作品賞とのシンクロ率が高い(過去4年、受賞結果が一致)全米製作者組合賞も受賞している。今年のオスカーは、黎明期のフランス映画人を扱うアメリカ映画(『ヒューゴの不思議な発明』)とアメリカ映画の過渡期を描くフランス映画(『アーティスト』)の対決という面白い一戦になりそうだ。

主演男優賞は、ゴールデングローブ賞ドラマ部門の受賞者、ジョージ・クルーニー(『ファミリー・ツリー』)とコメディ・ミュージカル部門の受賞者、ジャン・デュジャルダン(『アーティスト』)が揃って候補になり、ブラッド・ピット(『マネーボール』)、ゲイリー・オールドマン(『裏切りのサーカス』)、デミアン・ビチル(『A Better Life(原題)』)もノミネート。『J・エドガー』で悲願のオスカー受賞を目指したレオナルド・ディカプリオは惜しくも選から漏れた。

主演女優賞には、英国のサッチャー元首相役で迫真の演技を見せたメリル・ストリープ(『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』)が17度目の候補入りを果たし、アカデミー賞最多ノミネート記録を更新した。短編ドキュメンタリー部門には昨年3月の東日本大震災直後の被災地を記録したルーシー・ウォーカー監督の『The Tsunami and the Cherry Blossom(原題)』もノミネートされている。

授賞式は2月26日(現地時間)、ハリウッドのコダック・シアターで開催予定。主なノミネーション結果は以下の通り。

■作品賞
『アーティスト』
『ファミリー・ツリー』
『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』
『ヒューゴの不思議な発明』
『ミッドナイト・イン・パリ』
『ツリー・オブ・ライフ』
『戦火の馬』
『マネーボール』
『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』

■監督賞
ウディ・アレン(『ミッドナイト・イン・パリ』)
ミシェル・アザナヴィシウス(『アーティスト』)
テレンス・マリック(『ツリー・オブ・ライフ』)
アレクサンダー・ペイン(『ファミリー・ツリー』)
マーティン・スコセッシ(『ヒューゴの不思議な発明』)

■主演男優賞
ジョージ・クルーニー(『ファミリー・ツリー』)
ジャン・デュジャルダン(『アーティスト』)
ゲイリー・オールドマン(『裏切りのサーカス』)
デミアン・ビチル(『A Better Life(原題)』)
ブラッド・ピット(『マネーボール』)

■主演女優賞
ヴィオラ・デイヴィス(『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』)
メリル・ストリープ(『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』)
ミッシェル・ウィリアムズ『マリリン 7日間の恋』
ルーニー・マーラ(『ドラゴン・タトゥーの女』)
グレン・クローズ(『アルバート・ノッブス』)

■助演男優賞
クリストファー・プラマー(『人生はビギナーズ』)
ケネス・ブラナー『マリリン 7日間の恋』
ジョナ・ヒル(『マネーボール』)
ニック・ノルティ(『Warrior(原題)』)
マックス・フォン・シドー(『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』)

■助演女優賞
ベレニス・ベジョ(『アーティスト』)
ジェシカ・チャステイン(『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』)
ジャネット・マクティア(『アルバート・ノッブス』)
オクタヴィア・スペンサー(『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』)
メリッサ・マッカーシー(『Bridesmaids(原題)』)

■脚色賞
『ファミリー・ツリー』
『スーパー・チューズデー 〜正義を売った日〜』
『マネーボール』
『裏切りのサーカス』
『ヒューゴの不思議な発明』

■脚本賞
『アーティスト』
『Bridesmaids(原題)』
『ミッドナイト・イン・パリ』
『別離』
『マージン・コール』

■撮影賞
『アーティスト』
『ドラゴン・タトゥーの女』
『ヒューゴの不思議な発明』
『戦火の馬』
『ツリー・オブ・ライフ』

■美術賞
『アーティスト』
『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』
『ヒューゴの不思議な発明』
『ミッドナイト・イン・パリ』
『戦火の馬』

■視覚効果賞
『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』
『ヒューゴの不思議な発明』
『リアル・スティール』
『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』
『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』

■編集賞
『アーティスト』
『ドラゴン・タトゥーの女』
『ヒューゴの不思議な発明』
『ファミリー・ツリー』
『マネーボール』

■録音賞
『ドラゴン・タトゥーの女』
『ヒューゴの不思議な発明』
『マネーボール』
『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』
『戦火の馬』

■外国語映画賞
『Bullhead』(ベルギー)
『Footnote』(イスラエル)
『In Darkness』(ポーランド)
『Monsieur Lazhar』(カナダ)
『別離』(イラン)

■長編アニメーション賞
『カンフー・パンダ2』
『長ぐつをはいたネコ』
『ランゴ』
『パリ猫の生き方』
『Chico & Rita(原題)』

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