昭和30年代の人々の心温まる交流を描いた人気シリーズの3作目『ALWAYS 三丁目の夕日‘64』。この映画の週末興行収入が2週連続で第1位を記録、興収は15億円を超え、観客動員数は150万人を突破した。その大ヒットを記念し、2月5日にTOHOシネマズ スカラ座で舞台挨拶が行われ、キャストの吉岡秀隆、堤真一、堀北真希、そして山崎貴監督、阿部秀司エグゼクティブ・プロデューサーが登壇した。
・『ALWAYS 三丁目の夕日‘64』初日舞台挨拶、その他の写真
吉岡と堀北は「大ヒットということでとても嬉しい」と口をそろえ、紅一点の堀北は「登場人物の一言一言が胸にしみて、とても幸せになれる映画だと思います」と挨拶をした。
前作から5年が経過し、「今だから言える話」として、吉岡は「(シリーズ2作目の)『続・三丁目の夕日』が公開されたとき、ひとりで劇場に見に行ったのですが、ずいぶんと若い人たちが多いな、と思っていたら、間違って『恋空』のスクリーンに入っていました。慌てて(『続・三丁目の夕日』のスクリーンに)移動したら、おじいちゃんおばあちゃんが多くて、劇場内がナフタリンくさくて安心しました」と失敗談を披露。会場は笑いに包まれた。
堤は「3作目は3Dと聞いたとき、『三丁目で3Dはねぇだろ』って阿部プロデューサーに散々文句を言ってたんですよ。でも、3Dでよかったです(笑)。オープニングで号泣でした」と山崎監督に平謝り。
続けて堀北も、「『続・三丁目の夕日』の撮影時は高校卒業を控えて焦っていて、待ち時間にはセットの裏で照明さんにライトを借りて勉強をしていたんです。頭の半分は勉強でいっぱいでした」と明かし、“ごめんなさい話”で盛り上がっていた。
本作は東京オリンピックが開催された1964年が舞台であることから、思い出に残っているオリンピックを聞かれた山崎監督は「北京オリンピックのオープニングが素晴らしくて、映画監督(チェン・カイコー監督)が演出したこともあり、テレビの前で興奮しながら見ていました。足の形の花火とか『すごいな』と思っていたら、CGだったんですよね(笑)。職業柄、CGに騙されたということが残念な話です」と振り返った。
阿部プロデューサーは「東京オリンピックですね。日本が戦争に負けてから19年後にこんなことができるんだ、と感動しました」と、当時の気持ちが本作を製作した動機のひとつであることを明かした。
最後の写真撮影では、1964年にちなんで640個のミニくす玉を観客が手にし、登壇者たちと一斉に割ってヒットを祝った。キラキラと紙テープが舞い落ちるなか、堀北ら登壇者たちからは満面の笑みがこぼれていた。
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