ジャンル=UMEZU! ホラー漫画の巨匠・楳図かずお、大美術展で27年ぶりの新作
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『楳図かずお大美術展』比類なき芸術性に迫る
『楳図かずお大美術展』が、来年22年1月28日〜3月25日に東京・六本木の東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52階)で開催される。
・ホラー漫画の神様・楳図かずおの世界堪能! 展覧会22年1月スタート
小学校4年生からマンガ作品を書き始め、『まことちゃん』『漂流教室』など、ホラー、美少女もの、SFといったジャンルを超えた“ウメズ・ワールド”を漫画のみならず映画や音楽に至るまで築いてきた楳図かずお。本展覧会は、彼の作品の「比類なき芸術性」に焦点を当て、代表作を通じて気鋭のアーティストらとともにその世界観を表現しようとする「UMEZZ ART PROJECT」の一環だ。
27年ぶりの新作『ZOKU- SHINGO 小さなロボット シンゴ美術館』!『わたしは真悟』の続編
最大の目玉は、楳図が制作に4年を費やした27年ぶりの新作『ZOKU- SHINGO 小さなロボット シンゴ美術館』のお披露目。「マンガ」としてではなく、本展では原画101点を連作絵画として観覧できる。
『ZOKU-SHINGO 小さなロボット シンゴ美術館』は、80年代に描いた『わたしは真悟』の続編であり、同時に時空を超えたそのパラレル・ビジョンでもある。
『わたしは真悟』は、12歳の悟と真鈴によって意識を持った工業用ロボットが自らを“真悟”名乗り動き始める物語。大人によって引き裂かれた悟と真鈴の愛。変わらぬその思いをお互いの元に伝えるという目的を持った真悟の意識は無限に拡大していき、やがてそれは神のレベルに……。82年から86年連載された本作品は、コンピュータ・ネットワークが拡大した現在のニューエイジ感覚を楳図が無意識の内に予知し表現していたかのよう。緻密に描かれた絵画のような作風やコンピュータ社会への警告など、あらためて評価されるべき作品と言える。
完成した『ZOKU-SHINGO 小さなロボット シンゴ美術館』はアクリル絵画で、生き生きとた筆触や、きらびやかで吸い込まれるような色彩で表現。時系列に沿って展開される物語性を持つ点ではマンガに近い部分もあるが、コマ割りはなく一枚一枚が独立して鑑賞できる。
楳図かずお作品をアート界の気鋭に託す
上野の森美術館、水戸芸術館現代美術センター学芸員を経て06年よりインディペンデント・キュレーターとして活動する窪田研二は、「『わたしは真悟』『14歳』は描かれた時代の社会的な背景や文脈を超えて、いま読んでも驚くほど生々しく、その先見性には改めて目を見開かされます」と語る。
その上で今回の展覧会では、楳図の新作『ZOKU-SHINGO 小さなロボット シンゴ美術館』と楳図作品をアート界の気鋭の才能、冨安由真、エキソニモ、鴻池朋子に委ね、インスタレショーションとして拡張して展開する。
また、同フロアにあるカフェ「THE SUN & THE MOON」では、楳図の世界を表現したコラボスイーツやフード、ドリンクも提供される予定だ。
『楳図かずお大美術展』は、東京シティビューで来年22年1月28日から3月25日に会期中無休で開催される。
[開催概要]『楳図かずお大美術展』
●会期 22年1月28日〜3月25日(会期中無休)
●会場 東京シティビュー(東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー52 階)
●時間 10:00〜22:00(最終入館21:30)
●料金 一般 2,200 円/高大生 1,500 円/子ども 4歳〜中学生 900 円/シニア(65歳以上)1,800 円(税込)
※屋内展望台入館料含む、4歳未満無料、障がい者手帳をお持ちの方介助者1名まで無料。前売券各200円割引、事前予約制(日時指定券) 詳細の発表・発売開始は12月中旬予定(https://umezz-art.jp)
●巡回情報 大阪会場 あべのハルカス 来年22年9月17日〜11月20日
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