体重わずか51グラムと世界で一番小さく生まれ、“ウーイー(中国語でウー=5、イー=1の意)”と名付けられたパンダの成長を追ったドキュメンタリー映画『51(ウーイー)世界で一番小さく生まれたパンダ』。この作品が2月11日に公開初日を迎え、ユナイテッド・シネマ豊洲で行われた舞台挨拶に、ナレーションをつとめた長谷川潤、塩浜雅之監督らが登壇した。
パンダの撮影で苦労したことを聞かれた塩浜監督は「全部のパンダが同じ白黒模様だったので、最初は見分けがつかなくて(笑)。でも、撮影しているうちに段々と、それぞれの個性やキャラクターが分かるようになっていきました」と答えると、続けて「パンダそれぞれが本当に個性的でかわいいので、ぜひ、楽しんで見ていただきたいと思います」と観客にアピール。
一方、本作で初ナレーションに挑戦した長谷川は、最初は「私でいいの?」と驚いたそうだが、「監督から、慣れていないナチュラルさがいいと言っていただいた。気持ちを込めてお話をするのは難しかったし、私にはイントネーションの問題もあったので、苦労する点は多かったのですが、その分、今は山を登りきったような達成感でいっぱいです」と振り返った。
また長谷川は、ラストの方では思わずグッと来たそうで、「泣きそうな声でナレーションを入れてしまったのですが、そこがそのまま映画にも使われていて(笑)。このお仕事をして以来、私もいつか母親になったときはというのをすごく想像するようになりました。母親になるのが楽しみです。自分の子どもができたら、この映画を一緒に見たいですね」と話していた。
この日は、NHK大河ドラマ『平清盛』の題字で注目を集め、本作でも題字を担当している新進気鋭の書道家・金澤翔子も登場。ダウン症を患っている金澤に代わって、一緒に登壇した母親が「超未熟児のウーイーが生まれたときと、娘が生まれたときとを重ねて見てしまいました。娘が生まれたばかりの頃は、将来への不安でどうしようと途方に暮れていましたが、今はウーイーのように2人で楽しく幸せに暮らしているのでよかったです」と話していた。
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