電車好きの青年2人が友情を育みながら恋に仕事に奮闘する姿を描いた『僕達急行 A列車で行こう』。この映画のプレミア試写会が2月19日に品川プリンスシネマで行われ、出演者の松山ケンイチ、瑛太、貫地谷しほり、ピエール瀧、ジュン、デイビット矢野が舞台挨拶を行った。
この日はサブキャラクターとして劇中でいい味を出しているコンビを演じたジュンと矢野が前説を担当。劇中よりも流暢な日本語で会場を盛り上げ、空気が温まったところで松山、瑛太、貫地谷、ピエールが登場した。そして、司会は前説を終えた2人に退場を促そうとしたが、誤って「では、ジュンさんとピエールさんはまた後ほど」とアナウンス。ピエール瀧がしれっと退場するフリをすると場内からは笑いが巻き起こり、和やかなムードのなかイベントはスタートした。
本作は2011年12月に亡くなった森田芳光監督の遺作となったが、松山は「一昨年に撮影が終わってる作品なので、やっとみなさんに見ていただけてとても嬉しいです。森田監督の大事なメッセージが込められていると思うので、ぜひたくさんのみなさんに見ていただきたいです」と思いを込めてコメント。瑛太もじっくり噛み締めるように「森田監督……(亡くなられて)残念ですけれど、きっと今は(作品の公開を)喜んでくれているんだろうなと思います」と語った。
また、2人は本作で初共演を果たしており、松山が「瑛太さんの持ってる柔らかい雰囲気に助けてもらった。この役でもっといろんな物語ができそうだし、瑛太さんとまた一緒にやりたい」とラブコール。瑛太も「松山くんといると優しい気持ちになれて、言葉じゃなく空気みたいなところで会話ができた。天才だとも秀才だとも思います」と返し、お互いを讃え合った。
松山の恋の相手を演じた貫地谷は「森田監督のおかげでホワッとした現場になって、私たちもホワッとした感じで居られて、すごく面白かった」と撮影を振り返った。主人公たちと鉄道好きでつながるキーパーソンを演じたピエール瀧は「えっ! そうやって撮るんですか!? これが森田演出か〜と、度肝抜かされる演出もあって。それがまた大変じゃなくて楽しくて、みんなでキャッキャやってました」と和気あいあいとした現場のムードを伝えていた。
『僕達急行 A列車で行こう』は3月24日より全国公開される。
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