マーティン・スコセッシ監督が150名の学生相手に白熱授業、大切なことは情熱!

150名の学生相手に白熱授業に臨んだマーティン・スコセッシ監督
150名の学生相手に白熱授業に臨んだマーティン・スコセッシ監督
150名の学生相手に白熱授業に臨んだマーティン・スコセッシ監督
マーティン・スコセッシ監督

将来映像系の仕事を目指している学生ら150名を招待した『ヒューゴの不思議な発明』の試写会が2月17日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、上映後に同作のプロモーションで来日したマーティン・スコセッシ監督が登壇。学生たちと白熱した質疑応答を行った。

『ヒューゴの不思議な発明』マーティン・スコセッシ監督来日記者会見

学生たちから大きな拍手で迎えられたスコセッシ監督は「ありがとう」と日本語で語りかけながら登場し、「この場に来られて嬉しい。できるだけ、みなさんが満足するような形で答えられればと思う」と挨拶。

「スコセッシ監督を超える監督になるために必要な3つの方法を教えてください」との質問には、「難しい質問ですね」と笑顔をのぞかせると、続けて「私が映画を作り始めた1961〜62年はインディーズの可能性が増えた時代でした。それから映画を取り巻く環境も幾度となく変化してきましたが、変化せず大切なことは、まず映画を作りたいという“情熱”です。次に、これだけはやる、これだけしかしたくないという、ある意味で“狂気”とも呼べる決意の強さ。そして、私は“自分は世の中に何かを伝えられるのではないか”と思っていました」と答えた。

また、「創造力の源を教えてください」という質問には、「3歳の頃はぜんそく持ちで、運動も、動物や植物と触れ合うことも止められていました。だから、いろいろなことを頭のなかで考えてばかりいたんです。映画製作でも、いつも子どもの頃のような頭に戻って興奮しています。なので、子どもを主人公にした本作は、余計に特別な作品です」と述べていた。

さらに「この映画が100年後、どう見られると思いますか?」との質問には、「私が興味があるのは、信頼と裏切り、罪と責任といった人間として基本的なことです。そのことを考えて映画を作ってきたと思いますし、私が生きてきた69年間、世の中はいろいろと変化してきましたが、人間は同じで変わらないと思います」と話していた。

『ヒューゴの不思議な発明』は3月1日よりTOHOシネマズ有楽座ほかにて全国公開となる。

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