メリル・ストリープ、アカデミー賞翌日にはライバルのためにチャリティー活動!
先日のアカデミー賞で、29年ぶりとなる主演女優賞を獲得したばかりのメリル・ストリープだが、今回同じく『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』でノミネートされていたライバルのヴィオラ・デイヴィスのために、ある学校へ寄付金を送ったようだ。
・主演女優賞に3度目のアカデミー賞受賞となるメリル・ストリープ/アカデミー賞速報
全米最小の州における最少の都市で、昨年8月には財政状況の悪化により破産申請をしているロードアイランド州セントラルフォールズは、デイヴィスが育った街でもある。そこにデイヴィスの幼なじみが設立し、指導者をつとめている学校があるのだが、現在財政困難による閉鎖の危機に瀕しており、デイヴィス自身も図書館の存続の為に寄付をしたという。
今回、その話を聞いたストリープが長年の友人でもあるデイヴィスの活動に応えるために、夫と設立している基金である「Streep’s Silver Mountain Foundation for the Arts」を通じて1万ドル(80万円/1ドル80円計算)の小切手を寄付。さらには、「セントラルフォールズで育ったデイヴィスのために」と書かれたノートが、アカデミー賞授賞式の翌朝に学校に送られてきたというのである。
これを受け取ったデイヴィスの幼なじみであるアンジェロ・ガルシアは「私たちは、メリル・ストリープが私たちのために動き始めてくれたことに興奮しているんです!」と歓喜。しかし、続けて「私たちの前にはまだ長い道のりがあることもわかっていますけどね」と話し、市の売却計画のため、4ヵ月以内にビルを購入するか他の場所へ移動しなければならない学校の状況を嘆いた。
ストリープからの寄付は、ビルとそれに隣接するコミュニティ・センターの購入と改装のために必要な資金の120万ドル(9600万円)を達成する助けになるだろうとガルシアは話しており、現在の200人から来年には240人に増えることも予想されている学校の生徒たちにとって、大きな力となることは間違いなさそうだ。女優としても、人間としてもその器の大きさは、さすがメリル・ストリープといったところだろう。(文:Masami Shimura/London)
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