シリーズ開始から19年。累計400万部を超え、今なお続いている大人気ボーイズラブ小説を映画化した『富士見二丁目交響楽団シリーズ 寒冷前線コンダクター』。この作品が3月3日に公開初日を迎え、渋谷シアター・イメージフォーラムで行われた舞台挨拶に高崎翔太、新井裕介、林明寛、金田敬監督が登壇した。
・『富士見二丁目交響楽団シリーズ 寒冷前線コンダクター』初日舞台挨拶、その他の写真
同作は富士見二丁目交響楽団のコンサートマスターをつとめる守村悠季(高崎翔太)と、芸大出で留学帰りのエリート指揮者・桐ノ院圭(新井裕介)の、切なくすれ違う恋愛模様を描いた作品。
桐ノ院は人を見下すようなデカイ態度を取るキャラクターだが、演じてみての感想を聞かれた新井は「自分とは結構かけ離れた役だったので、自分に似ていないところをどんどん作り上げていくのが面白かった」とコメント。
守村を演じた高崎は「原作を読んで、表面的な面でも感情面でも似ている部分があった。守村悠季くんと地元が一緒だったり、家族構成が似ていたりと、すごく偶然が重なり、本当に運命的な出会いをはたしたのではないかと思った」と振り返った。
また、印象的なシーンを尋ねる質問に、新井は「劇中に何度も出てくる、いきなり演奏をぶった切る『ストーップ!』というセリフが印象的でした。演じていて気持ち良かったです」と回答。高崎はヴァイオリンをマスターするのにかなりの労力を要したようで「相当難しくて、家に持ち帰って練習したんですが、音が鳴るものなので、お姉ちゃんや隣の家の人に怒られたりしながら練習した。神社でやっていたら警察に補導されるという事件があった(笑)」と話していた。
一方、1日しか撮影日がなかったという林は「11月だったんですけど、まさかのタンクトップで1日中いるという撮影。その寒さに耐えるのが必死であまり覚えていません」と明かし笑いを誘うと、金田監督は「あれは原作の先生のこだわりなんで、僕のセンスではない。そのことだけは言っておきます」と寒さの責任を原作者になすりつけていた。
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