全校生徒3000人の約半数がツッパリという不良の巣窟・東陽工業高校を舞台に、真の“総番”をかけた死闘を描いた『不良少年 3,000人の総番(アタマ)』。この映画が3月10日に封切りとなり、池袋シネマ・ロサで行われた初日舞台挨拶に斎藤工、窪塚俊介、須藤温子、岩永洋昭、遠藤夏輝(原作)、宮野ケイジ監督が登壇した。
・『不良少年 3,000人の総番』初日舞台挨拶、その他の写真
3000人の頂点に立つ主人公の千藤鷹也を演じた斉藤は「はじめは3000人の頂点に立つということが、なかなか実感できなかった」そう。それがわかるようになったのが遠藤と対面したときで、「ケンカが一番強いという頂点の立ち方じゃなく、やっぱり人柄なんだなっていうことが先生(遠藤)に会った瞬間にわかった」とコメント。
原作者を前にして演じることにプレッシャーはなかったかとの質問には「ものまねをするわけじゃなく、もっと本質的な部分で先生から匂って来るものを大事にしようと思った」と答えていた。
その斎藤扮する千藤の恋人役を演じた須藤は「私自身セーラー服を着てはいけない年齢なので、ちょっと恥ずかしかった」とセーラー服姿に戸惑いがあったことを明かし、隣にいた斎藤から「着てはいけない年齢ってあるんですか?」と突っ込まれる場面も。不良の世界を描いた本作に出演したことについては「不良の世界とはかけ離れて生きてきたし、男の方ばかりの現場で、扱っているものもケンカだったので不安でしたが、斎藤さんが待ち時間とかに和ませてくれた」と話していた。
一方、窪塚は「(斎藤から)『終わった後に飲もう』と言われたが、社交辞令のまんまになっています」とコメント。その言葉に斎藤は「いや、あのね」としどろもどろで受け答えるも、最後には「行こうよ!」と返答。観客の笑いを誘った。
また、自身の高校時代をベースにした本作の映画化が決まったときの感想を聞かれた遠藤は、斎藤主演のドラマ『クロヒョウ 龍が如く新章』を見ていて「すげえ役者が出てきたな」と思っていたそうで、「プロデューサーから千藤の役は斎藤工くんですって言われて『えっ! 格好良すぎない』って聞いたら、『いや、映画ですからこれでいいんです』と返され、ぶん殴ってやろうかと思った(笑)」と話していた。
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