近年まで秘密にされていた、当時30歳のマリリン・モンローと主演作『王子と踊り子』の第3助監督コリン・クラークの淡い恋を描いた『マリリン 7日間の恋』。この映画でモンロー役を演じたミシェル・ウィリアムズがプロモーションのため初来日をはたし、3月14日に帝国ホテルで記者会見に臨んだ。
赤いドレス姿で登場したミシェルは「コンニチハ! ゲンキ?」と日本語で挨拶。「お気に入りの日本語は?」という質問に「モシモシ」と答え笑みをこぼすと、初めての東京でしてみたいことについて「茶の湯の席を体験したい」と話した。
マリリン本人がジョー・ディマジオとの新婚旅行で実際に宿泊した帝国ホテルで行われた今回の会見。ミシェルは「魔法のような幸福な巡り合わせです」と喜ぶと、「私は今30歳で『王子と踊り子』のときのマリリンと同じ年齢。撮影所も『王子と踊り子』と同じくパインウッド・スタジオで、しかも同じ楽屋を使いました。ロケには実際にマリリンが行った場所を使ったり、そんなシンクロニシティがたくさんあった」と撮影のエピソードを明かした。
マリリンの人柄について「本作に出演するまでよく知らなかった」と話したミシェルだが、役作りについては「彼女の出演作は何度も見返し、映画だけでなくテレビやラジオの出演番組まで参考にしました」とコメント。外面と内面の役作りのアプローチの違いについて聞かれると、自転車を例に出して説明し、「前輪と後輪みたいなもので、揃ってないとバランスが取れないので同時に進めていきました」と秘訣を明かしていた。
記者からは「マリリンがここに泊まったときに、“シャネルの5番をつけて寝る”(=香水しかつけていない、つまり裸の隠喩)という有名なエピソードが生まれましたが、ミシェルさんは寝るときには何を身につけてる?」という少し際どい質問も。しかし、ミシェルは「この世で数人しか知らないヒミツです」とサラリと切り返し、会場を沸かせていた。
この日の会見にはタレントの西山茉希が花束ゲストとして登場。大女優の秘密の恋を描いた本作について「もしもマリリンと同じ立場になったらどうする?」と質問されると、「周りからのイメージでできた自分ではなく、元々自分が心で感じている自分自身を理解してくれる人に出会ったとき、立場は関係なしに、心を開いて通じ合いたいと思うのが人間」とコメント。ミシェルもこの発言には「マリリンもそのとおりだと言うと思います」と同意した。
なお、この日はミシェルから、故ヒース・レジャーとの間にできた愛娘マチルダ・ローズちゃん(6歳)から東日本大震災の寄付金を預かってきたという報告もされた。「去年の震災のニュースは私たちもとてもショックを受け、娘は『何かできないかな?』と言いました。それで、お手伝いをしたときなどにお小遣いをあげていたので『ガラスのビンをキッチンに置き、それを貯めたら?』とすすめ、彼女は頑張ってそのビンを一杯にしました」と経緯を述べると、会場からは大きな拍手が送られていた。
『マリリン 7日間の恋』は3月24日より角川シネマ有楽町ほかにて全国公開される。
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