地方の古い映画館を舞台に、若い男女のひと夏の恋を描いた青春恋愛ミステリー『シグナル〜月曜日のルカ〜』。この映画の完成披露試写会が3月15日にスペースFS汐留で行われ、主演をつとめた三根梓と、共演の西島隆弘(AAA)、高良健吾、白石隼也と谷口正晃監督が登壇した。
・『シグナル〜月曜日のルカ〜』完成披露舞台挨拶、その他の写真
本作は、東京の大学に通う恵介(西島)と、彼が夏休みの帰郷時にアルバイト先の映画館で出会ったミステリアスな映写技師のルカ(三根)、そして彼女の過去を知る謎の男レイジ(高良)の三角関係を描いた作品。
赤いハイヒールに淡いピンクのワンピース姿で美脚をのぞかせながら登場した三根は、本作が映画初出演にして初主演。舞台挨拶ももちろん初体験だが、「話すことを考えてきていたのですが、こんなにたくさんの方に来ていただいて、頭が真っ白になっています」と初々しく挨拶。会場からは「可愛い!」の声も上がっていた。
『時をかける少女』では仲里依紗、『スノーフレーク/乱反射』では桐谷美玲主演作のメガホンをとるなど、若手女優の演出に定評のある谷口監督。しかし、今回は全くの新人ということで「僕自身もドキドキしました」と本音をチラリ。だが同時に「やりがいがありました」と自信をのぞかせた。
西島、高良は、それぞれに『愛のむきだし』や『軽蔑』などでその演技力を高く評価される若手俳優。演技経験が全くのゼロからのスタートだったという三根について、「三根さんがこの場に立っていることが嬉しい」(西島)、「上手下手とかではなく、三根さんがルカをやった意味が確実に映っている」(高良)と、2人とも大役をつとめた三根を兄のような眼差しで見つめながら祝福。
両脇から2人が花束を渡すというサプライズもあり、三根は「全く聞いていなかったので、驚きました。嬉しいです」と少し目をウルっとさせていた。
高良は撮影中のエピソードとして、「クランクイン前に僕も緊張していたのですが、緊張している三根さんを見て『ヤッタ!』と思った」とコメント。三根、高良、西島の3人がマンガ好きで、「ジャンプ」愛読者であることが判明して大いに盛り上がったという裏話も飛び出し、白石は1人だけ「僕は『ヤングジャンプ』派ですね」と話して笑いを誘っていた。
完成作を見た感想を「ひとつの作品として見なくちゃいけないのに、三根さんが凄く可愛らしくて、その純粋さにほっこりしてしまいました」と語った西島。舞台挨拶も終始温かな空気で包まれ、登壇時には緊張していた三根も最後には「感謝の気持ちでいっぱいです」と満面の笑みをこぼしていた。
『シグナル〜月曜日のルカ〜』は6月9日より新宿ピカデリーほかにて全国公開される。
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