広島を舞台に、盗まれたお宝を本来の持ち主に返すことを生業とする正義の怪盗サルベージ・マイスが、高価な美術品を狙う窃盗グループと戦う痛快娯楽作『サルベージ・マイス』。広島で先行公開されていたこの映画が3月24日より全国公開となり、新宿バルト9で行われた初日舞台挨拶に、谷村美月、長野じゅりあ、長田成哉、田崎竜太監督が登壇した。
本作でアクションに初挑戦した谷村は、「クランクイン前に少しアクションの練習はしたんですけど、普段のお芝居と違うという意味で、短い時間のなかで、どれだけ見せられるアクションにできるかという時間との戦いでもあった」とコメント。そうしたなか、「アクション監督の西さんが、(私が)学生の頃に部活でやっていたジャズダンスなどの経験をうまく引き出してくれた」と、ダンスの経験などを生かしてアクションを乗り切ったことを明かしていた。
一方、空手歴11年で、本作のオーディションで600人のなかから役を射止めた長野は、そのときの感想を聞かれ「オーディションに受かったのも信じられなかったのに、(その後)台本が普通に届いて、通行人とかそのくらいの役なのかなって思って読んでみたら、谷村さんと同じくらいセリフがあって、すごく驚いた」と話し笑いを誘った。
また、広島でのロケについて谷村は「普段、撮影できないような、ビックリするような場所でアクションをしているので、そういうところも見ていただきたい」と話し、長野は「撮影が学校のテストと重なっていて、あまり観光とかできなかったんですけど、オフの日に宮島に行って鹿と遊んだり牡蠣を食べたりした。(広島は)いいところで、そこでアクションをしているのが面白いと思うので注目してください」とアピール。
途中、みんなで広島のお好み焼きを食べに行ったこともあったそうで、田崎監督は「(本作を)見終わった後にはお好み焼きを食べたくなるんじゃないかなと思います」と話し、谷村は「じゅりあちゃんが美味しそうに食べているシーンがあります」と続けた。これに対し長野は「たくさんNGを出したので、その分、お腹いっぱいになるまで食べちゃいました」と語り、観客を笑わせていた。
舞台挨拶では終始、オトボケキャラな長野だったが、空手の型を披露する場面では気合いと共に男前な面も見せ、大きな拍手が起こっていた。最後に長野は「この映画はアクションが見どころ。(アクションが)格好いいと思ったら、何度でも劇場に足を運んでくれたら嬉しいです。空手も始めてみましょう!」と映画のみならず、空手のアピールも忘れなかった。
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