『世界で一番美しい少年』当時のセーラー服や、元祖美少年・ピーターも登場!
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松本俊夫監督『薔薇の葬列』の美少年・ピーターのトークショーも!
ルキノ・ヴィスコンティ監督『ベニスに死す』(71年)で主人公を破滅に導く少年タジオを演じて50年。ビョルン・アンドレセンの衝撃の真実を描いたドキュメンタリー『世界で一番美しい少年』が12月17日に公開される。公開を記念したスペシャル企画が、ヒューマントラストシネマ渋谷で多数開催されることがわかった。
・『世界で一番美しい少年』…一躍“時の人”となり、音楽好きのやんちゃで繊細な少年の人生が一変
公開前日となる12月16日には、1回限りの先行有料試写会が行われる。上映前には、歌手・役者・タレントとして活躍する池畑慎之介を迎えた貴重なトークも実施される(19時の回、トーク終了後19:30より上映、1800円均一、オンラインチケット12月13日19:00販売開始)。
池畑は、映画言語と実験映画の先駆者として知られる故・松本俊夫監督がATG製作で臨んだ『薔薇の葬列』(69年)に、新宿歌舞伎町のゲイバーで働く美少年役で出演した(当時は16歳、ピーター)。
ヴィスコンティ監督が15歳でビョルンをスカウトした過程によく似ている。
また、公開日の12月17日から3日間限定で、『ベニスに死す』の上映も決定! 同作の上映と『世界で一番美しい少年』の上映で、この3日間限定の2作品コラボチラシが配布される(詳細は劇場HPで https://ttcg.jp/human_shibuya/)。
さらに、同作の限定上映に先んじて、ビョルンがタジオ役のために着用したセーラー服の現物がヒューマントラストシネマ渋谷で展示中だ。これは、金子修の所蔵で、画家の故・金子國義がヴィスコンティの衣装係であったウンベルト・ティエリーから日本滞在中の交流のお礼として81年に譲り受けたものだ。この衣装が単体で展示されるのは今回が初めてとなる。場所は、ヒューマントラストシネマ渋谷8Fロビー。
「ベルばら」オスカルのモデル。『ミッドサマー』で崖から落ちて無残な顔面を晒す老人に
本作品は、ビョルン・アンドレセンを一躍有名にした『ベニスに死す』の裏側、さらには、“世界で一番美しい少年”と呼ばれた彼の栄光と破滅、そして心の再生に向けた道のりを映しだした衝撃のドキュメンタリーだ。
“世界で一番美しい少年”として、『ベニスに死す』公開当時一大センセーションを巻き起こした当時15歳のビョルン。この作品は、71年カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、25周年記念賞を受賞、日本でも72年のキネマ旬報ベスト・テン第1位になるなど、圧倒的な評価を得て長年多くの人に愛され続ける名作となった。
見る者の目を釘付けにする圧倒的な存在感を残したビョルンは、来日してもCM出演などの芸能活動を行い、日本でもはじめての“アイドル”としてカルチャーにも大きな影響を及ぼした。
事実、池田理代子は、マンガ「ベルサイユのばら」の主人公“オスカル”のモデルがビョルンであったことを明かしている。
また、日本でも大ヒットしたアリ・アスター監督作『ミッドサマー』(19年)では、崖から飛び降りて無残な顔面と化す老人ダンを演じて話題となっていた。
本作品は、オスロ・ピックス映画祭、クリーブランド国際映画祭、セドナ国際映画祭などで上映され、「突然の名声が人生をどのように左右するのか真摯に伝える唯一無二のドキュメンタリー」(Vogue)、「人間の美しさは、人間力にあると教えてくれる」(Screen Daily)といった評価のほか、GuardianやTimes UKなどがハイスコアを付けている。
『世界で一番美しい少年』は12月17日に公開される。
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