松田聖子が作詞・作曲を手がけた新曲「涙のしずく」が、4月28日に公開となる映画『わが母の記』のイメージソングに決まったことが明らかとなった。
『わが母の記』は昭和の文豪・井上靖の自伝的小説を、役所広司、樹木希林、宮崎あおいら豪華キャスト共演で描いた感動作。幼少期に家族と離ればなれにされたことから、母に捨てられたという思いを抱いてきた主人公の小説家(役所)が、年老いてボケていく母(樹木)と向き合うなか、母の真の思いを知っていく姿を綴っている。
松田は親子の絆を描いたこの作品を見たそうで、「あまりの素晴らしさに感動し胸がいっぱいになり、しばらく椅子から立ち上がることさえできないくらいでした。その後、夢中になって曲と詞を書きました。人を想う気持ちは、時間を超えて相手に届くものだと確信し、人と人は愛で強く結ばれているのだと改めて感じさせられました。その感じたままの気持ちを、私なりに『涙のしずく』に込めました。映画を見させていただいた後、心が洗われ、とても良い気持ちになりました。そして、もっともっと家族や周りの人たちを大切にしたいと思いました。本当に素晴らしい映画をありがとうございました」とのコメントを発表。
一方、完成した曲を聞いた本作のプロデューサー石塚慶生は「聖子さん自身の手により、情感を込めて作っていただいた楽曲を聞いて、美しく清らかでありながらも、すごみすら感じる『母の愛』を感じました。映画は過去の傷を抱え、疎遠だった親子が認知症をきっかけに、次第に本物の家族になっていく物語です。ある家族のささやかな物語ですが、この曲によって、さらにスケールアップした世界観が重ねられるのではないでしょうか」と語っている。
松田はこれまでにアルバムでも、全曲作詞・作曲・オールセルフプロデュースの作品を発表しており、シングルでは「いくつの夜明けを数えたら」(2010年5月5日発売)以来、今回の曲が2年ぶりのセルフプロデュースとなる。
「涙のしずく」は5月2日に初回限定版DVD付き1575円、通常盤1260円(共に税込)で発売となる。
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