素知らぬふりで化学物質を垂れ流す巨大企業に、たったひとり立ち向かった実在の弁護士がいた!
#PFOA#アン・ハサウェイ#ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男#テフロン#デュポン#トッド・ヘインズ#フッ素#マーク・ラファロ#公害#発がん性物質#集団訴訟
あのデュポン社にたったひとり立ち向かった実話
トッド・ヘインズ監督、マーク・ラファロ、アン・ハサウェイら実力派キャストの揃う、実話に基づく物語『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』が、12月17日に公開される。このたび、マーク扮する弁護士ロブ・ビロットが高ぶった感情のまま魂の叫びを発する本編シーンが公開された。
・『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』が描くマイノリティが直面する感情…「巨大企業の内部告発に挑む一般人」と同じ悲しみ
公開された本編シーンは、フッ素化合物PFOAが人体に悪影響を与えることに気づきながら、見て見ぬふりをして被害を広げてきた巨大企業デュポン社にたった一人立ち向かう弁護士ロブ・ビロットが怒りを露わにする場面だ。
デュポン社は莫大な資金や権力を背景に、様々な手を使ってロブの訴えを妨害し被害者への補償から逃 れようとする。愛妻サラから「向こうが何をやろうと関係ない!」と鼓舞されたロブだったが、長い戦いで疲れ切った心身は限界に近づいていた。
「巨大企業だ! やろうと思えば何でもできる! 妨害する気だ。みんなの心を折ろうとしている。『ほら、あいつもダメだった』と。体制は腐り切っている! 自分たちの身は自分たちで守るしかない! 企業でも科学者でも政府でもなく、僕たちが!」
胸に秘めていた本心を感情の高ぶりと共にサラにぶつけるロブ。ロブを演じるマークの熱演に釘付けになると共に、夫の情熱と熱意を支えることが重要だと理解しつつ負担と犠牲を強いられる家族としての複雑な心情を表現する妻サラを演じるアンにも注目だ。
プロデューサーも務めるマークの本作にかける熱量は生半可なものではなく、ロブを演じるために綿密なアプローチを行ったという。そうした姿勢にヘインズ監督も感銘を受け、次のように語っている。
「マークは、ものすごく細かいところまで注意を払っていたし、ロブとその家族と長い時間を共に過ごして、ロブの身体や仕草、歩き方や立ち方を観察していた。この映画の中で、マークは滅多に笑顔を見 せない。鎧をまとっているようだ。それは完全に、彼がロブ・ビロットを観察したことの成果だ」
企業弁護士としての立場を省みず、巨大企業に戦いを挑む!
本作品は、環境活動家でもある実力派俳優マーク・ラファロが自ら製作・主演を務め、米ウェストバージニア州のコミュニティを蝕む環境汚染問題をめぐる実話を映画化したもの。
1998年、オハイオ州の名門法律事務所で働く企業弁護士ロブ・ビロットは、ウェストバージニア州パーカーズバーグで農場を営むウィルバー・テナントから調査依頼を受ける。それによれば、大手化学メーカー、デュポン社の工場からの廃棄物によって彼の土地が汚され、190頭もの牛が病死したというのだ。
さしたる確信もなく、廃棄物に関する資料開示を裁判所に求めたロブは、“PFOA”という謎めいたワードを調べたことをきっかけに、事態の深刻さに気づき始める。デュポン社は発ガン性有害物質を、危険性について認識しながら40年もの間隠蔽、大気中や土壌に垂れ流してきたのだ。
やがてロブは7万人の住民を原告団とする一大集団訴訟に踏みきる。しかし、強大な権力と資金力を誇る巨大企業との法廷闘争は、真実を追い求めるロブを窮地に陥れていくのだった……。
『ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男』は、12月17日より全国公開される。
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