44万部突破の人気小説が原作で、家族の絆の再生をみずみずしく描いた心温まるホームドラマ『HOME 愛しの座敷わらし』。この映画の完成披露試写会が4月12日に丸の内TOEIで行われ、主演の水谷豊、安田成美、濱田龍臣、橋本愛、草笛光子、和泉聖治監督、原作者の荻原浩が舞台挨拶に登壇した。
・『HOME 愛しの座敷わらし』完成披露試写会、その他の写真
本作の主人公・晃一役を演じた水谷は、劇中で家族だった面々との久しぶりの再会に「嬉しいですねぇ」と感無量の様子。「撮影の1ヵ月間、家族で集まってはただ笑っていただけでした。内容は覚えてないんですよ」と話し、この日の舞台挨拶も和気あいあいとしたムードが流れた。
晃一の妻役を演じた安田も「本当に楽しかったです。水谷さんが盛り上げてくれて、常に笑わせてもらいました」と現場を振り返ると、夫婦役での共演については「自由勝手にやらせていただき、(水谷さんが)それを優しく受け止めて下さいました」と語った。
そんな2人は、プライベートで交流がありながらも、実は本作が初共演。水谷の「この役、安田さんがいいなぁ」という思いからオファーが安田に持ちかけられたそうだが、水谷は「実は(木梨)憲武と付き合いが長いんですが、オファーを知った憲武が成美さんに『ねえ、豊さんだよ、やるよね? なる(成美)、やるよね?』って言ってくれたんですよ」と、木梨の後押しで共演が実現した経緯を説明。「(木梨との)長い付き合いで初めて感謝しましたね。いや、冗談です(笑)」と話し、会場を沸かせていた。
さらに水谷は親子役での共演は37年ぶりとなった草笛についても、自身の希望により直談判でオファーしたことを告白。それについて草笛は「一緒にやってくださいと言われ、あなたとならいいわよと答えたけど、原作を読んでみたら、私の役が認知症だったんです。(誘われたときは)ひと言も言わなかったのに」と不満顔を浮かべ、水谷は少し焦りながらも「隠したわけじゃないんですよ」と弁明。
しかし、直談判した背景については「監督やスタッフを代表して、関係が近かった僕がお願いしたんです。僕だったら断りにくいだろうと思いまして、ハハハハ」と今度は開き直って高笑い。これには草笛も笑うしかなかったのか「そういう魂胆だったのね(笑)」と納得していた。
そんな豪華キャストとの共演となった橋本は「すごく不安だったけど、みなさんとても気さくで優しく、楽しかったです」と緊張気味にコメント。少し言葉に詰まりながら話すのを、まさに親のような眼差しで見守っていた水谷は「家族のなかで、何を話すのか一番心配だったのが愛ちゃんだったんです。でも、無事に着地して良かった」と胸を撫で下ろした様子だった。
『HOME 愛しの座敷わらし』は4月28日より全国公開される。
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