台湾の衝撃作『無聲 The Silent Forest』を阪元裕吾監督が絶賛!
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1・14公開 ろう学校で起きた性暴力事件を女性監督が描く
台湾のろう学校で起こった、衝撃的な事件をもとに描かれた台湾映画『無聲 The Silent Forest』が2022年1月14日より全国で公開される。この度、予告編の映像が公開され(https://www.youtube.com/watch?v=x2udukbEH4o)、同時に、同作のコー・チエンニエン監督と、『ベイビーわるきゅーれ』(21年)の阪元裕吾監督がコメントを寄せた。
・女性にとって世界最悪の場所…コンゴ東部で性犯罪被害者を無償で診る医者の実話
ろう学校に転校してきたチャン(リウ・ツーチュアン)は、クラスメイトのベイベイ(チェン・イェンフェイ)と仲良くなる。
ある日、チャンはベイベイがスクールバスの中で複数の男子生徒から性暴力を受けている現場に遭遇してしまう。
ショックを受けるチャンだったが、ベイベイはその後も変わらず男子生徒たちと遊んでいるのだ。
悩んだ末、チャンはワン先生(リウ・グァンティン)に相談することに。チャンとベイベイから話を聞き、事態の深刻さを知ったワン先生は校長に被害を訴えるが、まともに取り合ってくれない。
過去にも同様の事件があったに違いないと悟ったワン先生は、生徒たちに聞き取り調査を始めた。
その結果、性暴力やセクシャルハラスメント被害の件数は127件にものぼった。
事件解決のため、奔走するチャンとワン先生、またも被害を受けてしまうベイベイ。
それぞれに待ち受ける未来とは……。
センシティブな話題をテーマに作品を制作することに挑戦し、同作が長編初作品のコー監督は「『無聲』を見ると、ろう者の方は被害に遭っても声を上げられないということが問題であるように感じるかもしれませんが、本当の問題は、その被害を隠蔽されて現状が変わらない社会のシステムにあります。ですから、紛れもない事実を伝えることで、社会に対して問題提起しています」と語った。
阪元監督「終わりなき暴力の連鎖を描いた誠実な映画」
同作について、阪元監督は「“遊び”や“ゲーム”という言葉によって紡がれる終わりなき暴力の連鎖を描いた、とても誠実な映画だと思いました。過激な描写に寄せるのではなく、ショットの強さや素晴らしい演技によって暴力の禍々しさを映し出す。特に、じゃれ合いからやがて暴力へとシームレスに繋がっていくワンショットや、かつてないほど暴力的な『遊ぼう』という文言は忘れられない。『なぜ大人は逃げて、子どもは守られない』という叫びは、同じくいろんな組織で隠ぺい事件が頻発する日本で作られる映画でこそ、あるべきセリフだと思った」とコメントした。
台湾映画『無聲 The Silent Forest』は、2022年1月14日より全国で公開される。
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