西島秀俊『ドライブ・マイ・カー』がゴールデングローブ 作品賞にノミネート

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ドライブ・マイ・カー
『ドライブ・マイ・カー』
(C)2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会

差別体質、接待三昧を払拭できるか?

13日(現地時間)、来年1月9日(現地時間)発表予定の第79回ゴールデングローブ賞のノミネーションが発表され、濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』が映画部門の作品賞・非英語作品(外国語映画賞から改称)にノミネートされた。

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今年、カンヌ国際映画祭で日本映画として初の脚本賞を受賞した『ドライブ・マイ・カー』はニューヨーク映画批評家協会賞作品賞、ボストン映画批評家協会賞では作品賞、主演男優賞、監督賞、脚本賞を受賞するなど、今季の賞シーズンの注目作であり、第94回アカデミー賞国際長編映画賞の日本代表作品にも選出されている。

映画部門ではケネス・ブラナー監督の自伝的映画『ベルファスト』とジェーン・カンピオン監督、ベネディクト・カンバーバッチ主演の『パワー・オブ・ザ・ドッグ』の2本が最多7ノミネートとなった。

ゴールデングローブ賞は、ハリウッド外国人記者協会(HFPA)の投票で決定し、長年アカデミー賞の前哨戦の目玉として注目されてきたが、近年は構成メンバーの人種の偏りや性差別、接待三昧の実情が問題となり、HFPAは内部体制の見直しを行い、新に多様性を持たせた会員を迎えるなど刷新を図った。だが、例年授賞式を中継しているアメリカのNBCは今回中継を行わない。

【映画部門】

●作品賞
[ドラマ]
『ベルファスト』
『ドリームプラン』
『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
『コーダ あいのうた』
『DUNE/デューン 砂の惑星』

[コメディ・ミュージカル]
『ウエスト・サイド・ストーリー』
『tick, tick…BOOM1:チック、チック、…ブーン!』
『シラノ』
“Licorice Pizza”(原題)
『ドント・ルック・アップ』

[非英語作品]
“Compartment No.6”(英題/フィンランド)
『ドライブ・マイ・カー』(日本)
“A Hero”(英題/イラン)
『The Hand of God―神の手が触れた日―』(イタリア)
“Parallel Mothers”(英題/スペイン)

[ドラマ]男優賞
マハーシャラ・アリ(“Swan Song”原題)
ハビエル・バルデム(“Being the Ricardos”原題)
ベネディクト・カンバーバッチ(『パワー・オブ・ザ・ドッグ』)
ウィル・スミス(『ドリームプラン』)
デンゼル・ワシントン(“The Tragedy of Macbeth”原題)

[ドラマ]女優賞

ジェシカ・チャステイン(『タミー・フェイの瞳』)
オリヴィア・コールマン(『ロスト・ドーター』)
ニコール・キッドマン(“Being the Ricardos”原題)
レディー・ガガ(『ハウス・オブ・グッチ』)
クリステンスチュワート(『スペンサー』)

[コメディ・ミュージカル]男優賞
アンドリュー・ガーフィールド(『tick, tick…BOOM1:チック、チック、…ブーン!』)
ピーター・ディンクレイジ(『シラノ』)
レオナルド・ディカプリオ(『ドント・ルック・アップ』)
アンソニー・ラモス(『イン・ザ・ハイツ』)
クーパー・ホフマン(“Licorice Pizza”原題)

[コメディ・ミュージカル]女優賞
レイチェル・ゼグラー(『ウエスト・サイド・ストーリー』)
アラナ・ハイム(“Licorice Pizza”原題)
マリオン・コティヤール(『アネット』)
ジェニファー・ローレンス(『ドント・ルック・バック』)

[助演男優賞]
ジェイミー・ドーナン(『ベルファスト』)
キアラン・ハインズ(『ベルファスト』)
ベン・アフレック(“The Tender Bar”原題)
トロイ・コッツアー(『コーダ あいのうた』)
コディ・スミット=マクフィー(『パワー・オブ・ザ・ドッグ』)

[助演女優賞]

カトリーナ・パルフ(『ベルファスト』)
アリアナ・デボーズ(『ウエスト・サイド・ストーリー』)
キルステン・ダンスト(『パワー・オブ・ザ・ドッグ』)
アーンジャニュー・エリス(『ドリームプラン』)
ルース・ネッガ(『PASSING 白い黒人』)

[監督賞]
ケネス・ブラナー(『ベルファスト』)
ジェーン・カンピオン(『パワー・オブ・ザ・ドッグ』)
マギー・ギレンホール(『ロスト・ドーター』
スティーヴン・スピルバーグ(『ウエスト・サイド・ストーリー』)
ドゥニ・ヴィルヌーヴ(『DUNE/デューン 砂の惑星』)

[脚本賞]
ポール・トーマス・アンダーソン(“Licorice Pizza”原題)
ケネス・ブラナー(『ベルファスト』)
アダム・マッケイ(『ドント・ルック・アップ』)
アーロン・ソーキン(『Being the Ricardos』原題)
ジェーン・カンピオン(『パワー・オブ・ザ・ドッグ』)

[音楽賞]

『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』
『パワー・オブ・ザ・ドッグ』
『ミラベルと魔法だらけの家』
“Parallel Mothers”(英題)
『DUNE/デューン 砂の惑星』

[歌曲賞]
「Be Alive」(『ドリームプラン』)
「Dos Oruguitas」(『ミラベルと魔法だらけの家』)
「Down to Joy」(『ベルファスト』)
「Here I Am (Singing My Way Home)」(『リスペクト』)
「No Time to Die」(『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』)

[アニメーション作品賞]
『ミラベルと魔法だらけの家』
『あの夏のルカ』
“Flee”(原題)
“My Sunny Maad”(原題)
『ラーヤと龍の王国』