前世と現世、時を超えて貫く愛が切ない! 『ボーンアゲイン~運命のトライアングル~』
チャン・ギヨン×チン・セヨン×イ・スヒョクが1人2役に挑戦
1988年。連続殺人犯の息子コン・ジチョル(チャン・ギヨン)は古書店で働くチョン・ハウン(チン・セヨン)を心の支えに生きていた。ジチョルは心臓病で移植手術が必要なハウンのために女性を殺害。ハウンの婚約者で刑事のチャ・ヒョンビン(イ・スヒョク)に逮捕されるが、脱獄して更なる悲劇を巻き起こす。時は流れ2020年――。骨考古学者のチョン・サビン(チン・セヨン/2役)はある事件の担当検事キム・スヒョク(イ・スヒョク/2役)と出会う。スヒョクはサビンのことが気になる一方、サビンが知り合った医大生チョン・ジョンボム(チャン・ギヨン/2役)の行動を怪しむ。やがてそれぞれに過去の記憶がよみがえり始め……。
・チャン・ギヨン主演、殺し屋×刑事の禁断の愛が切ない『キル・イット~巡り会うふたり~』
チャン・ギヨンが愛する女性のために自分の心臓を捧げようとする男に!
キリスト教信者が多い韓国。タイトルの『ボーンアゲイン』とは、単に転生というだけでなく、個人の罪が赦され聖霊によって新たに生まれ変わる”新生“も意味する
1988年、ハウンのために女性を殺害したジチョルが、教会の牧師に「人殺しをしても、自殺をしても生まれ変われますか?」と聞き、「生まれ変われる」と言われホッとした表情を見せるシーンがあるが、まさにこのタイトルのテーマを表しているようだ。その前にハウンから「人殺しは生まれ変われない」という言葉を投げられ、酷くショックを受けたジチョル。ハウンに婚約者がいることを知りながらも、最後には彼女に自分の心臓を捧げようとする無償の愛に何とも言えない悲しさを感じさせる。
モデル出身高身長イケメン対決が見もの!
2020年になってからは、韓国版『BONES-骨は語る―』を彷彿とさせるシーンが続く。そして、1988年と比べると、検事スヒョクと医大生ジョンボムの男性2人がやけにクールだ。特に、ある事件を通して骨考古学者のサビンとスヒョクは知り合うのだが、初対面から意見がまるで合わず、お互いに悪印象を持ってしまう。一方、ジョンボムは周りの女子学生たちに「イケメンだけど、人殺しをしたサイコパス」と噂されており、サビンにも人懐っこく接してくるものの、情熱的にアプローチする訳でもない。1988年の男性2人の愛情の激しさと比べると、2020年の男性像をよく表しているのかなと思ったりもした。
前世からの因縁や、事件の謎解きが絡んだ複雑な物語が面白い本作。2020年のスヒョクには既に婚約者がおり、犬猿の仲ともいえるサビンにどのようにして惹かれていくのかが興味深い。1988年は悲惨な末路を辿った3人だけに、2020年ではなんとしてでも幸せになってほしい。そう願わずにはいられない不思議なラブストーリーだ。(文:渡邉啓子/ライター)
『ボーンアゲイン~運命のトライアングル~』
BS-TBS:月~金曜日 12:59~午後1:55 放送中
KBS WORLDにて2022年1月26日よりスタート
DVD-BOX1&2 各15,840円(税込) レンタルは全16巻(全32話) レンタル中
発売元:「ボーンアゲイン~運命のトライアングル~」パートナーズ
レンタル販売元:PLAN Kエンタテインメント
セル販売元:ハピネット・メディアマーケティング
※記事掲載時の情報です
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