公開2週間で早くも観客動員217万人、興行収入27億円を突破した『テルマエ・ロマエ』。その大ヒットを記念した舞台挨拶が5月13日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、主演の阿部寛、上戸彩、武内英樹監督が登壇した。
古代ローマの浴場設計技師が現代日本のお風呂へタイムスリップするという風呂限定の大冒険が繰り広げられる本作。日本での大ヒットもさることながら、イタリアで開催された欧州最大のアジア映画祭ウディネ・ファーイースト映画祭でも、インターネット投票で決まる「マイムービーズ賞」を受賞と海外でもその評価は高い。そんな状況に阿部は「世の中、テルマエ現象みたいで、友だちから『銭湯に行ったら(ポスターなどで)阿部だらけだったよ』って言われました」とノリノリ。一方ヒロイン役の上戸も「まさかこんな大作に自分が出演しているというのも夢のようです」と笑顔を見せる。
快進撃を続ける本作だが、武内監督は「ある程度は自信はあったのですが、まさかこんなにヒットするとは正直思っていませんでした」と本音を語りつつも「イタリアで上映したとき、すごく受けていたので、世界に通用するんだと感じて嬉しかったですね」と振り返る。
その武内監督の手応えが正しかったようで、イタリアの配給会社からオファーがあり『テルマエ・ロマエ』のイタリア全土での配給が決定。吉報を受けた阿部は「2月にイタリアで公開したとき、反応が良かったので、冗談でイタリアで買ってくれないかなって話していたのが、まさか実現するなんて……」と感無量の表情を浮かべる。上戸も「上映前は(イタリアの人に)受け入れられるかドキドキしていたのですが、みなさん一言一言に笑ってくれたのが嬉しかったのを覚えています。それがイタリア全土に広がるなんて感激ですね」と拍手。さらに話は広がり、ハリウッドリメイクされるなら、阿部演じるルシウスは誰がいいか? という話題に。阿部は「キアヌ・リーヴスですかね」と即答するが、上戸は「やっぱり阿部さん以外いないですよ」と答えると会場からは拍手が巻き起こっていた。
また本作は、上戸の色っぽいシーンが随所に見られるが、武内監督が「もう26歳なので、今までの元気ハツラツはやめて、体のラインとか露出して、色気を出していこうよ」と上戸に提案したことを暴露。上戸も「不安だったのですが、監督に任せて頑張りました」と出来には満足そうな表情を浮かべる。そんな上戸に「最後の色っぽいシーンは演出だったんですね」と阿部がおどけると、あとは司会者が静止するまで上戸のセクシーシーンの話題で盛り上がる楽しい舞台挨拶となった。
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