ムッタとヒビトの兄弟が、宇宙飛行士になるという少年時代の夢を追いかけていく姿を綴った感動作『宇宙兄弟』。この映画の大ヒット御礼舞台挨拶が5月15日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、ムッタを演じた小栗旬とヒビトを演じた岡田将生、森義隆監督が登壇した。
この舞台挨拶で司会をつとめた小栗は「東宝宣伝部がケチったのか、司会がいないと言われ、急きょ、こういう形を取らせていただきました」と挨拶。岡田は「大ヒット御礼舞台挨拶をやりたいって言ったのは、僕とか旬くん」と説明し、それが実現したことについて「すごく嬉しいです」と話した。
初日舞台挨拶の後に行った打ち上げを振り返ったのは森監督。「僕は昼間から飲んでいて、深夜になって挨拶の順番がまわってきたときに、酔っ払っていたこともあって号泣してしまった。そしたら2人がドン引きしてしまい、その後、ひと言も声をかけてくれなかった」と後悔している様子。これに小栗は首を振って否定すると「監督が男泣きしている姿を見て、いいなと思い、このまま大事に持って帰りたい気分だった」とフォロー。岡田も「そうです」と頷いていた。
この日のトークでは、途中、岡田が進行する小栗に対し「楽しそうですね、司会が」と突っ込む場面も。一方の小栗も、岡田の優等生的トークに「そういう当たり障りのないコメントですかね」と突っ込み、観客の笑いを誘っていた。
また、最後に小栗からコメントを求められた岡田は「『宇宙兄弟』という作品に関われ、心の底から良かったなと思っています」と監督に礼を述べると、小栗に向かっては「今日、僕は手紙を書いてきました。読ませてもらっていいですか?」とサプライズ発言。それを聞いた小栗は「やめて、俺泣いちゃうよ(笑)」と応じていた。
その後、岡田が「旬くんへ、撮影から今日まで約1年間、本当にありがとうございました。僕はこの兄弟ができて本当に幸せです」という言葉から始まる手紙を読み上げ、会場からは大きな拍手が。
だが、本当のサプライズはここからで、手紙を受け取った小栗が「僕もなんと手紙を書いてきました」と告白。これには会場も沸き立ち、小栗が「東宝宣伝部のみなさんから、岡田くんが手紙を書くので、小栗さんもぜひ書いてください」と言われたことを明かすと、岡田は「ちょっと待ってよ! 何だよ、知らされてない」と、してやられた表情を浮かべ、その場で崩れ落ちていた。
その後、BGMつきで小栗が「思い起こせば、撮影に入る前に君が『あんたには絶対負けないからな』と言ってくれた日から、僕らの旅は始まったのかも知れません」などと読み上げる手紙に、岡田が時折涙を堪えるなか、舞台挨拶は終了した。
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