累計発行部数が100万部を超える百田尚樹原作の「永遠の0」が、『ALWAYS 三丁目の夕日』の山崎貴監督、岡田准一、三浦春馬、井上真央の出演で映画化されることがわかった。
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原作は、天才ゼロ戦パイロットでありながらも“海軍一の臆病者”と蔑まされ、最愛の妻のもとへ「生きて帰る」ことに執着していた宮部久蔵(みやべ・きゅうぞう)が、なぜ特攻機に乗り自ら命を絶ったのかを、彼の孫である佐伯健太郎が調べ始めていくというストーリー。
現代の若者が祖父の足跡をたどるミステリー仕立てという斬新な内容や、時代を超えて深い感動を呼ぶ壮大な愛の物語であることが評判となり、20代から高齢者層まで幅広い男女に支持され、常にベストセラーの上位に名を連ねている。
映画化に当たって、謎多き主人公の宮部役を演じるのは岡田。「原作を読んで、すぐに岡田さんが浮かんだ」という山崎監督と、「監督と以前からご一緒にお仕事をしたかった」と話す岡田の相思相愛の初タッグが実現した。岡田は「ベストセラー原作の映画化ということで、原作ファンの方の期待を裏切ることのない作品に、そして、戦争を実体験していない私たち世代にも、家族のために『生きる』ということにこだわった男を演じることで、何かしら感じとっていただける作品にできるよう、撮影に臨みたいと思います」と語っている。
祖父・宮部のミステリーを解き明かしていく現代の若者・佐伯役には三浦。宮部が愛し続け、娘と共にその帰りを待ち続けた妻・松乃役には井上が扮する。三浦は「山崎監督がつくりだす世界のなかで『永遠の0』という作品がもつメッセージを僕のようなリアルに戦争を知らない世代の方々にも感じとっていただけるよう、誠実に真剣に役に臨みたいと思っております!」と話し、井上は「語り継ぐべき真実や大きな愛を今の時代を生きる方たちに広く知ってもらいたいと思いますし、出征した夫との約束を信じて、精一杯生き抜く『松乃』を通して、私自身もその一端を担えたらと思っております」とのコメントを寄せている。
映画は今年6月にクランクイン。鹿児島県奄美大島や千葉、茨城などのロケ地で大規模な撮影を行うほか、アクロバティックな空撮を行うなど、近年の実写映画ではまれにみる3ヵ月間に及ぶ撮影を敢行。主演の岡田もクランクイン前にトレーニング、軍事教練を積み、現存するゼロ戦パイロットたちにヒアリングを重ねるなど、徹底したリアリティを追求している。
完成は2013年春頃、公開は2013年の予定だ。
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