イランの巨匠アッバス・キアロスタミ監督の『ライク・サムワン・イン・ラブ』が5月22日にカンヌ国際映画祭で公式上映され、キアロスタミ監督をはじめ、日本人キャストの奥野匡、高梨臨、加瀬亮がレッドカーペットに登場した。
高梨は「役作りをまったくしないでくれと監督から言われていたので、作品に先入観なしで自然にしゃべってる感じで臨めました」と、一風変わった演出についてコメント。奥野も「台本がない映画は初めてだった」と驚いた様子で「監督からは芝居をしてはいけない。演技をしてはいけない。自然にやってくれと言われた」と振り返った。
また加瀬も「監督の大ファンだったので、出演できてとても嬉しかった。(役作りについては)監督から言われたのは、髪とひげを伸ばせということだけでした」と、巨匠監督の演出についてコメントした。
カンヌでレッドカーペットを歩いた感想について高梨は「夢を見ているみたいでした。夢なんじゃないかと思っている間に終わりました。もう何もかもが夢でした」と興奮した様子。
一方、キアロスタミ監督は「この映画には始まりもなく終わりもない」と自作について説明。「様々な理由からイラン国外で映画を撮っている。前から日本で映画を撮りたいと冗談半分で言っていたが、まさか実現するとは思わなかった」とも語っていた。
『ライク・サムワン・イン・ラブ』は9月よりユーロスペースほかにて全国順次公開される。
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