沢尻エリカ主演『ヘルタースケルター』のマスコミ向け試写がまわり始めた。本作は目と爪と耳とアソコ以外すべてを整形手術してモデルとしてデビューし、トップスターへと登り詰めるも、後遺症の悪化で心身ともに破滅へと向かっていく主人公りりこの姿を描いた話題作。
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岡崎京子による原作コミックには、裸やセックスなどの過激シーンが目白押しなことから、りりこを演じる沢尻がどこまで脱いだり濡れ場を演じているかにも注目が集まっていた。結論から言えば、沢尻は胸もお尻もすべてをさらけ出す、体当たり演技を披露している。
のっけっから、あっさりと見せるのがバストトップ。次いで沢尻は、りりこの恋人役を演じた窪塚洋介との濡れ場を熱演。ほかにもプロデューサー役を演じる哀川翔、マネージャーの彼氏役を演じる綾野剛らと絡むシーンもある。そもそも、りりこは自宅では、ほとんど下着姿のままなのだ。
今年2月に行われた本作の撮影現場会見では、記者からの「原作ではかなり過激なところもあったが、映画ではどう表現しているか?」という質問に、蜷川実花監督が「りりこは服を着ている方が不自然なシーンもたくさんある」と答えると、横から沢尻が「作品がそもそも過激。それをやる時点で私も実花さんも腹をくくっていることなので、その質問自体おかしい」とコメントし話題を集めていたが、その言葉通り本作では、見事な脱ぎっぷりを披露している。
また、「私は原作にも役にもリスペクトがあるので、この作品の世界観を再現したい。どこまで本当に近づけるかという勝負をやっていってるので、乞うご期待です」とも話していたが、こちらも言葉通り、時代の移り変わりによる変更などはあるものの、原作にかなり忠実な仕上がりになっている。
ただ、裸があったり過激なセリフが次々と飛び出す割には、映画全体としては決してエロくはなく、むしろ、サイケで極彩色なビジュアルの方が印象に残る作品に思えた。
『ヘルタースケルター』は7月14日より丸の内ピカデリーほかにて全国公開となる。
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